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おうち時間
第3章 キッチンで
「お、おかえりなさい…出かけてたのね」
由佳はすぐに服を着て髪を乾かし、何事もなかった風を装って、健人に声をかけた。
「ちょっと考え事しながら散歩してたら随分遠くまで行っちゃってさ……」
お土産あるよ、と冷凍庫を指す。
そこには由佳の好きなアイスクリームが入っていた。
「ごはん、すぐ作るね」
由佳はエプロンをつけて、キッチンに入った。
週末の金曜日はビールをあけて、ちょっとしたおつまみでおうち居酒屋を開店するのが最近の2人の流行りだ。
健人はあまり料理が得意でない代わりに、食器やお酒を用意してくれる、はずだった。
「健人…さん……?」
いつの間にかキッチンにやってきた健人に由佳は後ろから抱きしめられていた。
久しぶりに感じる、健人の温かな体温に由佳の身体がきゅうっと甘く痺れる。
「…さっき、あの下着、つけてたでしょ?」
健人が遠慮がちに尋ねてきた。
やはり、脱衣所での痴態を見られていたらしい。
由佳の身体が俄かに熱くなる。
「な、懐かしいな…って……」
歯切れ悪く、由佳が答える。
気まずい沈黙が落ちる。
「俺と、もう、するのは嫌か?」
健人が絞り出すように、低い声で聞いた。
由佳はすぐに服を着て髪を乾かし、何事もなかった風を装って、健人に声をかけた。
「ちょっと考え事しながら散歩してたら随分遠くまで行っちゃってさ……」
お土産あるよ、と冷凍庫を指す。
そこには由佳の好きなアイスクリームが入っていた。
「ごはん、すぐ作るね」
由佳はエプロンをつけて、キッチンに入った。
週末の金曜日はビールをあけて、ちょっとしたおつまみでおうち居酒屋を開店するのが最近の2人の流行りだ。
健人はあまり料理が得意でない代わりに、食器やお酒を用意してくれる、はずだった。
「健人…さん……?」
いつの間にかキッチンにやってきた健人に由佳は後ろから抱きしめられていた。
久しぶりに感じる、健人の温かな体温に由佳の身体がきゅうっと甘く痺れる。
「…さっき、あの下着、つけてたでしょ?」
健人が遠慮がちに尋ねてきた。
やはり、脱衣所での痴態を見られていたらしい。
由佳の身体が俄かに熱くなる。
「な、懐かしいな…って……」
歯切れ悪く、由佳が答える。
気まずい沈黙が落ちる。
「俺と、もう、するのは嫌か?」
健人が絞り出すように、低い声で聞いた。