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シャイニーストッキング
第13章 絡まるストッキング7      本部長大原浩一
 67 ゆかりとの電話(12)

「ごめん、昨夜は酔っぱらっちゃってさぁ、宮本の所に泊めてもらったんだ…」
 昨夜、連絡もせずに外泊してしまったから心配して電話をしてきたのだ。

 さすがに本当の事は言えなかった…


「じゃあ今夜…」
「うん」
「仕事頑張ってな…」
「ありがとう」
 そして朝食をご馳走になり、そう会話を交わし、私はきよっぺのマンションを出て実家へと帰宅した。
 

「連絡しなくてすまなかったな…
 つい飲み過ぎちゃってさ…」
 と、弟の健次に言い訳をしてとりあえず母親の居住スペースで再び仮眠を取る。
 あの2泊3日の松本副社長と山崎専務とのゴルフは、思いのほか疲れたらしく、そして昨夜の予想外のきよっぺとの逢瀬であったから余計に疲れていたようで、約3時間熟睡できた。
 そして午後いちばんに母親の病院へ伺い、面会を済ませる。
 
 軽い心筋梗塞の初期症状で軽症ではあるのだが、心臓の病気なので一応2週間の入院が必要と、担当の医師からの説明を受けて病院を出たのは午後3時過ぎであった。

 命の別状は無いという事で、まずは一つの心配ごとは消え、とりあえずはひと段落ついたのだ。

 あ、そうだ、ゆかりに電話をしなくては…
 すると心に余裕が出来た途端にゆかりの存在が脳裏に浮かんだのである。
 そして病院を出てタクシーに乗り、ゆかりに電話を掛けようと携帯電話を手に取った。

 確か、今日も仕事をすると云っていたな…

 そしてリダイアルボタンを押す。

「はい、佐々木です」
 すると彼女は、まるで今か今かと電話を待っていたかの様に、ワンコールで電話に出たのだ。

 そのハキハキとしたキレのある、彼女独特の明るい声を聞いた瞬間であった…

 急激に昨夜のきよっぺとの逢瀬の罪悪感が湧いてきたのである。

 その罪悪感は、この前、美冴とか律子と関係を持った時に湧き起こり、思い悩んだ時の罪悪感とは感じや、心の揺らぎという感覚がまた違っていた…

 



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