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シャイニーストッキング
第15章 絡まるストッキング9 美冴とゆかり

13 向日葵の天使
『ゆかりさん、少し早く着いちゃいましたぁ…
今、マンションのエントランスにいますぅ』
その着信はやはりいつもとは違う、ややテンション高めの美冴さんからであった。
「あ、う、うん…
じゃあ、今直ぐに下りていきますね」
わたしは慌ててそう言って電話を切った。
もう、いいや…
わたしは取り急ぎ、いつもの部屋着である着古したTシャツとハーフパンツ姿のままで、美冴さんを迎えにエレベーターに乗る。
ドキドキしていた…
美冴さんが、友達が、ウチに来る、いや、来た…
チン…
エレベーターのドアが開く。
「あっ」
ドキドキ…
目の前になんと、黄色い天使が微笑みながら立っていた…
「ゆかりさんこんにちは…
うふふ…来ちゃいましたぁ…」
そう微笑みながら言ってきた美冴さんの姿は…
白いノースリーブのTシャツに、薄い黄色系の短いコットンの開衿型のシャツを羽織り、そしてやはり薄い黄色の膝丈のキュロットスカートを穿き、白い網目のミュールサンダルを履いていたのだ。
その姿は正に真夏のリゾートファッションであり、そう、その姿は…
黄色い天使…
いや、黄色い向日葵の天使の様であった…
いや、わたしにはそう見えたのである。
ドキドキドキドキ…
昂ぶりが更に激しく高鳴ってくる。
え、本当に美冴さんなの…
その姿があまりにも眩しくて、戸惑いの想いが湧いてきてしまう。
そして目の前にいるその姿は、どことなく、いつもの美冴さん特有な、あの憂いの翳の表情等は全く見受けられず…
いや、美冴さんなのではあるのだが、全く、別人の美冴さんなのだ。
もしかしたら…
この黄色い向日葵の天使のこの姿、佇まいが、本当の美冴さんの姿なのかもしれない…
「はぁぁ…」
わたしはあまりの眩しさに吐息を漏らしてしまう。
「カニっ、お届けにまいりましたぁ」
すると美冴さんは、そんなわたしの戸惑いの想いなどは全く感じておらず、満面に笑みを浮かべながらそう戯けて言ってきたのである。
ドキドキドキドキ…
それがまた、かわいいのだ…
本当に天使の微笑みだわ…
そして、そう戯けている美冴さんの脚元には、白い発泡スチロールの箱が二つ置いてあったのだ…
『ゆかりさん、少し早く着いちゃいましたぁ…
今、マンションのエントランスにいますぅ』
その着信はやはりいつもとは違う、ややテンション高めの美冴さんからであった。
「あ、う、うん…
じゃあ、今直ぐに下りていきますね」
わたしは慌ててそう言って電話を切った。
もう、いいや…
わたしは取り急ぎ、いつもの部屋着である着古したTシャツとハーフパンツ姿のままで、美冴さんを迎えにエレベーターに乗る。
ドキドキしていた…
美冴さんが、友達が、ウチに来る、いや、来た…
チン…
エレベーターのドアが開く。
「あっ」
ドキドキ…
目の前になんと、黄色い天使が微笑みながら立っていた…
「ゆかりさんこんにちは…
うふふ…来ちゃいましたぁ…」
そう微笑みながら言ってきた美冴さんの姿は…
白いノースリーブのTシャツに、薄い黄色系の短いコットンの開衿型のシャツを羽織り、そしてやはり薄い黄色の膝丈のキュロットスカートを穿き、白い網目のミュールサンダルを履いていたのだ。
その姿は正に真夏のリゾートファッションであり、そう、その姿は…
黄色い天使…
いや、黄色い向日葵の天使の様であった…
いや、わたしにはそう見えたのである。
ドキドキドキドキ…
昂ぶりが更に激しく高鳴ってくる。
え、本当に美冴さんなの…
その姿があまりにも眩しくて、戸惑いの想いが湧いてきてしまう。
そして目の前にいるその姿は、どことなく、いつもの美冴さん特有な、あの憂いの翳の表情等は全く見受けられず…
いや、美冴さんなのではあるのだが、全く、別人の美冴さんなのだ。
もしかしたら…
この黄色い向日葵の天使のこの姿、佇まいが、本当の美冴さんの姿なのかもしれない…
「はぁぁ…」
わたしはあまりの眩しさに吐息を漏らしてしまう。
「カニっ、お届けにまいりましたぁ」
すると美冴さんは、そんなわたしの戸惑いの想いなどは全く感じておらず、満面に笑みを浮かべながらそう戯けて言ってきたのである。
ドキドキドキドキ…
それがまた、かわいいのだ…
本当に天使の微笑みだわ…
そして、そう戯けている美冴さんの脚元には、白い発泡スチロールの箱が二つ置いてあったのだ…

