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シャイニーストッキング
第20章 もつれるストッキング4     律子とゆかり
 7 前進

「ええ、うわぁ、すごぉーいっ」
 だけど…
 この東大卒の才女でもある越前屋さんはわたしと美冴さんとは違ってパソコンの画面を見ながらそんな感嘆と感動の声を上げてきたのだ。

「ええっじゃあこれは?」
 そして更にクリックしながら…
「うわぁなるほどぉ…」
 そう呟きモニターを見つめ、中島さんとの二人だけは目を輝かかせて感嘆と感動の声を漏らしながら盛り上がる。

 そして…
「ええっ室長ぉヤバいですぅもうほぼ完成に近いですよぉ」
 キラキラと輝く目でそう言ってきた。

「でもまだまだ改良の余地は沢山ありますし完成には程遠いけど…」
 すると中島さんもそう目を輝かせながら言うのだが、その言葉を聞く感じではさほど遠くはなさそうである。

「ということは最初の山はクリアってことなのよね?」

 するとすかさず越前屋さんが…
「ええとぉ、最初の山場どころかぁ、二つ先の山まで行った感じですぅ」
 今度は破顔の笑顔で言ってきた。

「えっそうなのっ?」
 そう驚くと中島さんは…

「二つの山は大げさですけどぉ…
 既に蒼井さんのプログラムに申し込みフォームの雛形がほぼ完全なカタチであるので、それに今度はオペレーターシステムとリンクさせれば…」
 
「え、そうなんだ」
 まだインターネット普及率は少ないのだが右肩上がりではある、だからまだとりあえず現時点ではオペレーターとの相互申し込みというカタチが理想なのだ。

「本当に蒼井さんの元旦那さんは優秀なプログラマーなんですねぇ」
 そう中島さんが美冴さんを観ながら言った。

「あ、え、そうなんですか?」
 美冴さんがやや狼狽え気味に応えると中島さんは頷く。

「ま、多分今もそうだとは思いますけど、某自動車メーカーの主任システムエンジニアだったから…」
 今度は美冴さんは少し照れくさそうに呟いてきた。

「でもぉ室長、どっちにしても一歩、ニ歩、三歩くらい先に進みましたよぉ」
 すると、満面の笑顔で越前屋さんがそう言い切ったのだ。

「そうなんだ」
 そうわたしは問い返すと…
 越前屋さん、中島さんの二人が頷いた。

 そしてわたしはその二人の頷きを見た瞬間…
『ああ、じゃぁ、さっそく彼に報告しなくちゃ』
 という想いが浮かんだのである。

 いや違う…
 彼の声が…
 彼の顔を…
 聞きたくなり、見たくなってきた…


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