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シャイニーストッキング
第20章 もつれるストッキング4     律子とゆかり
 27 買い物…

「ゆかり室長ぉ」
 間もなく定時になろうかという時間に部長室で書類整理をしていると越前屋さんが…
「さっきあっちんにおばさんのお店に行く話しをしたら、なんかぁベッドを買いに行きたいってぇ…」
 そうわたしに告げてきた。

「あ、そうだったわ、そういえば昨夜、ベッドが無くてソファで寝たから今日買いに行くって言っていたわ」
 ソファに伊藤敦子さんが寝たというのはウソであったのだが、さすがに越前屋さんには昨夜の本当の話しなどできやしない…
 わたしは咄嗟にそんな嘘をつく。

「だからぁ、わたしも一緒に付き合おうかなぁってぇ…」
「え、越前屋さんも?」
「はい、なんかあっちんはマットレスベッドを買う事にするって…
 で、わたしもついでに一緒に買おうかなぁってぇ…」
「え、越前屋さんも買うの?」
「はいだってぇ、そうすればぁ、これからもお泊りに行けるからぁ」
 
「あ、そうか…」
 そうなのだ、越前屋さんが泊まる、泊まらない以前に伊藤さんに一部屋を貸すという事は、彼女の友達の来客をも、つまりはこの越前屋さんが今夜だけではなくこれからはたまには来訪するという事もあるわけで…

「はい、だからぁ、わたしもついでに買っちゃおっかなぁってぇ」
 それにたまの越前屋さんの来訪は…
 伊藤さんとの二人切りの夜も少なからずは減らす事にも通ずる。

「そうかぁ、うん、じゃあ、わたしも二人に付き合おうかなぁ…
 で、お買い物してから何処かで食事でもしようかぁ?」
「はぁい、いいですねぇ、じゃぁその話しをあっちんに伝えてきますねぇ」
「うん、わたしももう少しで準備室へ戻るから…」

「はぁい、なんかぁ、一緒にお買い物なんてぇ、嬉しいですぅ」
 と、越前屋さんは満面に笑みを浮かべながら部長室を出て行った。

 本当にその笑顔には心が和む…
 そして本当に彼女の存在感は、今夜のわたしにとっては重要な心の緩衝材となるのだ。

 なぜならば、さすがに昨夜の今夜であるから…
 伊藤さんとの二人だけの時間はなるべく避けたかったから。

 わたしはとりあえず少しホッとしながら、書類の整理をし、帰り支度をしながらふと、携帯電話を手に取る…

 間もなく5時半…
 出張中の彼、大原常務からの着信は無かった。

 いや…

 まだ…

 無い…



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