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シャイニーストッキング
第20章 もつれるストッキング4     律子とゆかり
 33 毎日必死に…

「ふぅぅ、ああ、飲み過ぎちゃったわぁ」
 そう、わたしもこんな越前屋さんの楽しい会話とハイペースな飲み方についついつられてしまい、いつもより飲み過ぎてしまう。

 すると…
「あっ、あらぁ…」
 なんと、急に静かになったなぁって思った一瞬の隙に、越前屋さんは横に倒れ込む様に寝てしまっていたのである。

「そうなんですよ…
 えつはぁ、散々飲んで騒いで、フッと静かになったかなぁって思った瞬間に、いつもまるで気絶するかの様に寝ちゃうんですよぉ」
「そうなんだぁ…」

「はい、まるで電池が切れたみたいに一瞬の隙に寝ちゃうんです」
 そう伊藤さんは呟く。

「そうかぁ、そうなんだぁ…」
 そう本当にまるで電池が突然切れた人形みたいだわ…
 と、わたしは横になって眠り込んでいる越前屋さんの姿を見つめながらそう思う。

「もしかすると、こう見えてもえつはえつなりに毎日必死に何かに向かっているみたいだから…
 お酒のせいでこうして突然に回路が切れちゃうのかもですねぇ」
 と、伊藤さんが寝コケている越前屋さんの髪を撫でながら呟く様に言ってくる。

 毎日必死に何かに向かって…
 そんな伊藤さんの言葉は言い得て妙なのだといえると思う。

 わたしが彼に聞いている限りでは、越前屋さんはこんな幼い見た目とキャラの割りには、ついこの前までは旧態依然とした男尊女卑な最悪な会社環境に必死に抗い、闘ってきていたのだという…
 そして今、その闘いは一段落をし、今度は『新プロジェクト企画』という画期的なシステムを導入する全く新しい保険作りに必死に進んでいるのだろう。

「そうよね、越前屋さんなりに毎日必死なのかもね」
 だからこそこうして夜にはお酒の力でリセットしているのかもしれないな…
 わたしもふと、そう思う。

「さて、わたしえつを寝かせてきますね」
 


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