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シャイニーストッキング
第20章 もつれるストッキング4     律子とゆかり
 52 心の中の違和感…

 わたしは敦子を愛しているかもしれないと感じてきていた…
 なぜならこの今の心の騒めきや高鳴り、そして疼きの昂ぶりと昨夜の快感の余韻が敦子を愛している、欲しいのだと、そう心とカラダの中で囁いてきていたから。

 それにもうひとつ…
 それは罪悪感である。

 罪悪感…
 誰に対しての罪悪感か?
 つまり、彼、大原浩一に対しての罪悪感である。

 少し前のお盆休みに、紆余曲折な流れではあったのだが蒼井美冴さんと禁断のビアンの夜を過ごしたのだが、その時心の中に、いや、奥深くにへばり付く様に蠢いていたのが…
 彼、大原浩一に対しての罪悪感という感情の想いであった。

 その想いは、いくら相手が美冴さんという女性であったとしても、この禁断の関係、そして感じたカラダの快感と僅か少しでも抱いた彼女への愛情の想いが、彼に対しての裏切りなのではないのだろうか?…
 と、美冴さんと禁断のビアンの関係を持ち、愛し合う毎に…
 快感を感じる毎に…
 その罪悪感という想いが心の奥深くにへばり付く様に感じてしまっていたのだ。

 そして美冴さんと別れ、彼の処へ、彼に愛され、抱かれに行った際にも、秘かに常に、その罪悪感、つまりは彼を裏切ってしまったのではないのか?…
 そんな微かなのだがその想いが心の奥深くにへばり付いて、彼に対する愛情の想いに翳を落としていたのである。

 だが…
 そんな想いの感情は、美冴さんの明るい笑顔とわたし自身にとっての大切な存在感と、仕事の多忙さに打ち消され、いつの間にかに消え、ようやく無くなったのだ。
 
 この前の美冴さんとの関係の後にはそんな罪悪感という感情の想いを抱き、少しの間とはいえ、心の奥深くにへばり付き、苛まされていたのだったが、なぜか今、いや、その想いを考え、心の中で逡巡している今、現在…
 そんな罪悪感という感情の想い、思いが全く湧いていないのである。

 そして逆に、その罪悪感が湧いていないという自分のこの心の想いに対して…
 違和感を感じているのだった。

 
 それはやはり、敦子への愛という感情の想いと、敦子が欲しいという…
 今、心の中で蠢いている想い、思いの証明なのだろうか?

 そんな見えない自分の想いの騒めきに、心が揺れてきていた…



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