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シャイニーストッキング
第22章 ほつれるストッキング 1        佐々木ゆかり
 18 今朝もまた…

「………り………ちょおぉ……………」

「……かり…しつ……ちょおぉ……」

「ゆかり室長ぉ…朝ですよぉ……」

「………っえ……あ………うぅ………」

「おはようございます、ゆかり室長ぉ…」

「……あ………う、うん………」

 また今朝も、昨日と同じ様に…

 この越前屋さんの、明るい声で起こされてしまう。

「朝ごはん、できてますよぉ」

「え、あ、うん…」

「さ、起きてくださぁい」

 まぶしい…

 この越前屋さんの声も、朝の光も、まぶしすぎる…

 昨夜の、あの余韻が…

 触れられた記憶が…

 まだ、身体の奥に残っているのに―――

「う、うん…」
 ふと、隣を見ると、敦子はいなかった。

「さぁ、早くぅ…」

「…………」

 どうやらわたしは…

 あのあと、考えきる前に…

 寝落ちしてしまったらしい。

 答えも出さないまま…

 あの矛盾も、そのままに…

 いや、誤魔化したままで―――


「あ、ゆかり…室長、おはようございます」

「…え、あ、おはよう……」

 リビングには、昨夜の敦子ではなく…
 『会社の敦子』がいた。

 でも、なんとなく…
 目を、合わせられない。

「さぁ、コーヒーどうぞぉ」
 そして…
 いつも通りに変わらぬ、明るい、越前屋さんがいる。

「ありがとう」

 そう、今は…
 わたしの回りには、たくさんの仲間がいる。

「………」
 昔の、わたしとは違う…
 そして、会社もある。

「ふぅ、おいしいわ…」
 一口、コーヒーを飲むと…
 その苦味が、現実を連れ戻してくる。

「………」
 でも、どうしてだろう…

 昨夜、心いっぱいに、満たされたはずなのに…
 わずかに、何かがこぼれている、感覚が、消えない。

 埋まったと思ったのに…
 何かが、はみ出しているみたい…

 それは何なのかが、分からない―――

「………」
 ふと、敦子を見ると、
 まるで何もなかったかのように、コーヒーを飲んでいる。
 
 視線が、交わる―――

「………」

 一瞬、敦子の目が、わずかに逸れた…

「………」
 
 あれは、夜だけ?

 それとも――
 
 コーヒーの苦味が、冷めていく…
 

「あっ、ヤバいっ」

 すると…

 そんな、越前屋さんの声が割り込んできた。



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