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シャイニーストッキング
第22章 ほつれるストッキング 1        佐々木ゆかり
 59 イケイケの佐々木ゆかり

「ではぁ、最後に大原常務様からのお言葉で、閉めとさせていたきますぅ…
 では、大原常務お願いします…」
 その健太の声により、全員が立ち上がり、わたしの意識も、我に還った。

「ええ…
 この新プロジェクト企画は、これからのインターネット社会への、先駆けとなる………」
 彼、大原常務が、そう、最後の熱弁を奮い始めるのだが…

 わたしには…
『ゆかりさんに任せるから、好きにして…』
 という、美冴さんの言葉が、ぐるぐると脳裏を巡ってきていた。

 それは、どうやら美冴さんが、松下秘書を抑えたから、二次会には参加せずに、この後、彼とちゃんと話しをしろ…
 という意味なのであろう。

 いや、それは、間違いではない――

『……ゆかりさんの好きにして……』

 松下秘書との事を…
 いや、これからの二人の事も…
 そして、わたしの想いの気持ちの事も…
 ハッキリさせなくてはいけない――
 
 そう、今夜に…

 ここまで、美冴さんが段取ってくれたのだから…
 今夜、この後、しっかりと彼と向き合わなくてはいけない。

 本当は…
 心のどこかでは… 
『このまま、曖昧のままでもよいんじゃないのかなぁ…』
 と、昨夜、敦子に愛され、ぼんやりとそう想っている思いがあった。

 いや、本当は、答えを出すのが、怖いだけなのだが…

「…………と、いうことで、この佐々木ゆかり室長を中心に、この先、一致団結して………」

「………っ」
 わたしは名前を呼ばれ、フッと我に還る。

 そして、一斉に、視線が集中するのを自覚した…

「……そう、彼女を中心として、この先駆けとなる画期的なネット型保険を成功に導きましょう……」

「はい、では、一本締めで、お願いします」

「……」

 いけない…
 そう、このみんなの為にも、わたしが、ぐずぐずしててはダメなんだ。

 ハッキリと、答えを出して、常に、前に進んで行かなくては――

 それが、わたし…

 イケイケの佐々木ゆかりだから―――

 それに…

 敦子がいる…

 美冴さんもいる。

 いや、なにより、この美冴さんが心強い、最高の味方…

 ううん、友だちなんだから。

 わたしは、この後…

 彼に逢う―――


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