この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
シャイニーストッキング
第22章 ほつれるストッキング 1 佐々木ゆかり
61 合図の音
バタン――
奥で、ドアの閉まる音が響き…
「じゃぁ、明日、悪いけど六時半で…」
と、彼の声が聞こえてきた。
ドキドキ…
心が、高鳴ってくる――
「あ…ゆ、ゆかり…」
そして、驚きの声…
「き、来ちゃっ…た……」
わたしは精一杯、声を振り絞る。
「あ、うん…」
「………」
一瞬、お互いに見つめ合い…
「嬉しいよ…」
彼は、満面の笑みを浮かべて呟き…
そして…
「さぁ…」
わたしの肩を軽く抱き、エントランスへと押してくれた。
「………」
あぁ、わたしは、この笑顔が好き…
この破顔の笑みに惚れたんだった。
「は、早かったなぁ…」
そして、この、微かに漂う、彼特有の甘い体臭が…
大好きなんだ。
「う、うん……」
思わず鼻の奥が、ツン、と疼き…
え、わ、わたしが、涙を……
慌てて、必死に堪える。
「てっきりカラオケに行ったのかなって…」
「う、ううん、み、美冴さんに…」
「え、あ、蒼井くんに…あ、そうか…」
「こ、今夜じゃないと…って……」
「あ…う、うん、そ、そうか、そうだな…」
わたしをジッと見つめ…
そう呟き、肩を抱いてくる。
「……でさぁ……」
その時、このマンションの住民が話しながらエントランスへと歩いてきた。
「………」
そして黙って会釈をし、一緒にエレベーターに乗る。
「………」
互いに黙って、肩を寄せ合い、並び立つ。
「………」
微かに触れた指を絡ませ…
わたしは、階数の点滅する数字を見つめていく。
なんとなく…
鼓動が、伝わってくる様に感じていた。
本当なら…
このエレベーターに乗った瞬間に、キスをしたかった――
いや、キスで、この揺らぐ心を誤魔化したかったのだ…
だが、わたしたちの方が先にエレベーターを降り…
しかも、隣の部屋の住人までが外に立っていた。
「あ、こんばんは…」
「こんばんは…」
彼と、隣の住人が挨拶を交わし…
わたしは、下を向いているしかなかった。
だが…
バタン――
マンション特有のスチールドアの閉まる金属音が…
「あんっ」
「……っ」
わたしたちのスイッチを入れる、合図の音となった。
「んっ」
わたしは、玄関横の壁へと押し付けられ…
激しく、唇を吸われる。
バタン――
奥で、ドアの閉まる音が響き…
「じゃぁ、明日、悪いけど六時半で…」
と、彼の声が聞こえてきた。
ドキドキ…
心が、高鳴ってくる――
「あ…ゆ、ゆかり…」
そして、驚きの声…
「き、来ちゃっ…た……」
わたしは精一杯、声を振り絞る。
「あ、うん…」
「………」
一瞬、お互いに見つめ合い…
「嬉しいよ…」
彼は、満面の笑みを浮かべて呟き…
そして…
「さぁ…」
わたしの肩を軽く抱き、エントランスへと押してくれた。
「………」
あぁ、わたしは、この笑顔が好き…
この破顔の笑みに惚れたんだった。
「は、早かったなぁ…」
そして、この、微かに漂う、彼特有の甘い体臭が…
大好きなんだ。
「う、うん……」
思わず鼻の奥が、ツン、と疼き…
え、わ、わたしが、涙を……
慌てて、必死に堪える。
「てっきりカラオケに行ったのかなって…」
「う、ううん、み、美冴さんに…」
「え、あ、蒼井くんに…あ、そうか…」
「こ、今夜じゃないと…って……」
「あ…う、うん、そ、そうか、そうだな…」
わたしをジッと見つめ…
そう呟き、肩を抱いてくる。
「……でさぁ……」
その時、このマンションの住民が話しながらエントランスへと歩いてきた。
「………」
そして黙って会釈をし、一緒にエレベーターに乗る。
「………」
互いに黙って、肩を寄せ合い、並び立つ。
「………」
微かに触れた指を絡ませ…
わたしは、階数の点滅する数字を見つめていく。
なんとなく…
鼓動が、伝わってくる様に感じていた。
本当なら…
このエレベーターに乗った瞬間に、キスをしたかった――
いや、キスで、この揺らぐ心を誤魔化したかったのだ…
だが、わたしたちの方が先にエレベーターを降り…
しかも、隣の部屋の住人までが外に立っていた。
「あ、こんばんは…」
「こんばんは…」
彼と、隣の住人が挨拶を交わし…
わたしは、下を向いているしかなかった。
だが…
バタン――
マンション特有のスチールドアの閉まる金属音が…
「あんっ」
「……っ」
わたしたちのスイッチを入れる、合図の音となった。
「んっ」
わたしは、玄関横の壁へと押し付けられ…
激しく、唇を吸われる。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


