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シャイニーストッキング
第22章 ほつれるストッキング 1        佐々木ゆかり
 69 入る余地

 果たして、心の中に、浩一さんの入る余地があるのかという…
 疑惑の、心の余白――

 わたしは昨夜、敦子に愛され、もう既に、浩一さんという存在感を弾き出してしまっているのではないのか?…
 と、想ってしまっていた。

 それは昨日の松下秘書との対峙の衝撃からの、自身の心の揺らぎと、美冴さんという存在感…
 そして、懸命に真摯に愛してくれる敦子という二人の女性の存在感で…
 わたしの心はいっぱい、一杯で、もう浩一さんを弾き出してしまい…
 ううん、居る筈の余地も、空白も、僅かな隙間さえも…
 失くなってしまったのではないか――
 そう、想い、思っていた。

 だけど、今…
 彼、浩一さんに、また、再び抱かれたい…
 愛されたい…
 そして、これで貫かれたい――

 わたしは、本当に、今、そう想い…
 欲情をし…
 疼き、昂ぶり、熱く濡らせているのを自覚した。

「あぁ、ねぇ…」
 わたしは、ストッキング脚を愛でている浩一さんの股間に…
 もう片方の左脚を伸ばし、爪先で擦り…

「こ、浩一さんの……が…欲しいの………」
 ストッキングの爪先に力を籠めて、そう囁いた。

「え、あ、ゆ、ゆかりぃ…」
 右脚を、唇で愛でている彼が、ビクッとカラダを震わせ、顔を上げて呟いてきた。

「あ、アナタの…こ、コレが…欲しいの…」

「あ、う、うん…」
 彼の声が、震え、裏返る。

「こ、コレが……」

 だけど、少し…

 なんとなく…

 いつもの熱さとは…

 いや、固さとは、違うような…

「あ、うん」

「あっ、やっ、んっ」

 浩一さんは、顔を上げ…
 わたしの両脚をギュッと掴み…
 グイッと広げてきた。
 
「ゆ、ゆかりっ」

「や、ん、んんっ」

 タイト気味なスカートが、一気に捲れ上がり…
 わたしの濡れた股間が、露になる。

「あん、や、こ、浩一さぁん…」
 
「ゆ、ゆかりぃっ」

 彼はそう声を漏らすや否や…

「あ、あ、い、やぁんっ……」
 
 そのぐっしょりと、匂い立つかの様に濡らした股間に…
 顔を押し付けてきた。

 興奮…

 快感…

 羞恥…

 そして、少しの違和感――

 それは、今までは、感じた事の無い…

 新たな感情。

 まだ、彼の愛の入る余地が…

 あったみたい―――
 

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