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シャイニーストッキング
第6章 黒いストッキングの女5     課長佐々木ゆかり
 32 ウネリ

 ゴクリ…
 思わず少し緊張してしまう。
 それは自慰行為の道具として自ら手にするのは初めてであるから。

 これなら…
 わたしはそう想い、支配された思考の命ずるままにゆっくりと挿入れていく。

 ニュチュ…
 既に溢れている愛の蜜との密着により、淫らな湿った音がする。

 ああ、挿入るわ…

 ニュチュ…
 ゆっくりと奥まで挿入れていく。

 サイズは部長のモノより少しだけ大きいか…
 そしてわたしの膣の肉は、挿入ってきたそのモノを迎えて歓喜の震えを起こし始めてきていた。

 ああ、やだ、気持ちいいかも…
 膣の虚無感が一気に埋まり、膣の中が快感に震え始めてきたのだ。
 そして子宮の命ずるままにゆっくりとそのバイブを前後に動かしていく。

 ニュチュ、ヌチャ、ニュチュ、ヌチャ…

「はぁぁぁ…」
 吐息が漏れてしまう。
 気持ちよい、確かに指よりは密着感がある分気持ちよいのだ。

 ニュチュ、ヌチャ、ニュチュ、ヌチャ…
 そしてわたしはリモコンのスイッチを恐る恐る入れてみる。

 ヴィィーン、ヴイィー…

「あんっ…」
 そのバイブレーションの振動が膣内と子宮を震わせ快感を生んできたのだ。

 ああ、やばい、気持ちいいかも…
 そしてもう一つのスイッチを入れる。

 ウィーン、ウィーン、ウィーン…

「ああんっ…」
 そのバイブのウネリが膣内全体を掻き回してくるのだ。
 
 ああ、いいかも、いい…
 予想を上回る快感である。

 前に使った時もこんなに感じたんだっけ…
 快感を感じながらそう想い返してしまう。

 ヴィィーン、ヴイィー…

 ウィーン、ウィーン、ウィーン…

「あぁ……」

 バイブの振動が、中を掻き回してくるウネリが、心地よい快感であるのだ。
 
「あぁ…うぅ……」
 徐々に快感が昂ぶってくる。

 ヴィィーン、ヴイィー…

 ウィーン、ウィーン、ウィーン…

 あ、いい、気持ちいい、前もこんなに感じたの…
 そう想い返していると昔の情景が浮かんできたのだ。

 あ、そうだ…
 消し去ったはずの、自分で消去したはずの過去の情景が蘇った。

 あの時は…
 わたしは一度バイブを抜き、もう一度クローゼットへと向かう。
 もう思考は快感を求めるだけになっていたのである。

 そしてタンスからストッキングを手に取った…
 





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