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シャイニーストッキング
第7章 絡まるストッキング 1
38 変身
色々悩み、薄いレモンイエローのブラウスに薄いライムグリーンの膝下のプリーツスカートに決めた。
そして鏡でチェックする。
悪くはない、職場の皆は驚くだろうなぁ…
どっちみち今までは、季節、気温に関係なく全身真っ黒ファッションだったのだ、そして皆から『黒い女』と陰で言われているのも知っていた。
それが突然、いきなりこのファッションで現れたらどれだけ驚くだろうか、考えなくてもわかるのだ。
そして何より一番に見たいのは佐々木ゆかり課長の驚く顔である。
今までの彼女の様子からもわたしを相当意識している事は分かっている、だから今日のこの姿を見たら驚くだけではなく卒倒してしまうのではないのだろうか。
違った意味でワクワクしていた。
そして心と気持ちの異常な昂ぶりは今のところ収まっている。
よし、大丈夫だ…
そう想いながらドライヤーで髪をセットをし、化粧をしていく。
よし、メイクも完了…
最後にパンティストッキングを穿く。
新しいパッケージを破り、ナチュラルカラーのパンストを手に取る。
黒いパンスト以外を穿くのも2年振りなのだ。
ずっと黒いストッキングだったから…
だがストッキングの光沢にやや物足りなさを感じてしまう。
しかし黒いストッキングも卒業だ…
姿見で新生の美冴という自分の姿を映して見る、今までとはまるで別人、変身である。
よし新しい美冴の誕生だ…
そして出勤する、心なしか足取りが軽く感じていた。
「おはようございます」
そしてエレベーター前で職場の何人かと遭遇したのだ。
「えっ…」
「あっ…」
「………」
皆、驚きの感嘆か、言葉に出来ない無言なのである。
「笠原主任おはようございます」
「ええっ、う、うそぉ……」
そして笠原主任の驚きが一番大きかった。
「木、金曜日と休んですいませんでした…」
「えっ、あっ、い、いや…」
こっちが笑ってしまう位の驚きと動揺であった。
「あ、蒼井さん、ど、どうしたの…」
確かに4月からこの約4か月間毎日ずっと全身真っ黒ファッションだったのだ、驚くのも無理はない。
「ちょっと、思うところがありまして…」
「は、はぁ…」
「変身したんです」
わたしは、にこやかに、笑顔でそう言ったのである。
そう、わたしは変身したのだ…
色々悩み、薄いレモンイエローのブラウスに薄いライムグリーンの膝下のプリーツスカートに決めた。
そして鏡でチェックする。
悪くはない、職場の皆は驚くだろうなぁ…
どっちみち今までは、季節、気温に関係なく全身真っ黒ファッションだったのだ、そして皆から『黒い女』と陰で言われているのも知っていた。
それが突然、いきなりこのファッションで現れたらどれだけ驚くだろうか、考えなくてもわかるのだ。
そして何より一番に見たいのは佐々木ゆかり課長の驚く顔である。
今までの彼女の様子からもわたしを相当意識している事は分かっている、だから今日のこの姿を見たら驚くだけではなく卒倒してしまうのではないのだろうか。
違った意味でワクワクしていた。
そして心と気持ちの異常な昂ぶりは今のところ収まっている。
よし、大丈夫だ…
そう想いながらドライヤーで髪をセットをし、化粧をしていく。
よし、メイクも完了…
最後にパンティストッキングを穿く。
新しいパッケージを破り、ナチュラルカラーのパンストを手に取る。
黒いパンスト以外を穿くのも2年振りなのだ。
ずっと黒いストッキングだったから…
だがストッキングの光沢にやや物足りなさを感じてしまう。
しかし黒いストッキングも卒業だ…
姿見で新生の美冴という自分の姿を映して見る、今までとはまるで別人、変身である。
よし新しい美冴の誕生だ…
そして出勤する、心なしか足取りが軽く感じていた。
「おはようございます」
そしてエレベーター前で職場の何人かと遭遇したのだ。
「えっ…」
「あっ…」
「………」
皆、驚きの感嘆か、言葉に出来ない無言なのである。
「笠原主任おはようございます」
「ええっ、う、うそぉ……」
そして笠原主任の驚きが一番大きかった。
「木、金曜日と休んですいませんでした…」
「えっ、あっ、い、いや…」
こっちが笑ってしまう位の驚きと動揺であった。
「あ、蒼井さん、ど、どうしたの…」
確かに4月からこの約4か月間毎日ずっと全身真っ黒ファッションだったのだ、驚くのも無理はない。
「ちょっと、思うところがありまして…」
「は、はぁ…」
「変身したんです」
わたしは、にこやかに、笑顔でそう言ったのである。
そう、わたしは変身したのだ…