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シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング3 大原本部長と佐々木ゆかり部長
59 二人の力
「とりあえずコールセンター部の主任をお願いしたいんだが…」
「は、はい…」
断ろうと思っていたのだか、彼の、大原本部長の顔を見ていたら断れなかった。
「わ、わかりました…」
「それに…もう少し時間が経ったら、新たに宣伝広報部を設けるから…」
彼はわたしをじっと見てくる。
「その時は、今度は、その広報部もお願いしたいんだ…」
ええっ…
驚いてしまう。
そして彼は、今度はわたしとゆかり室長の二人の顔を見つめてくる。
「その時はキミ達二人で広報部をお願いしたいんだ…」
「えっ」
「えっ…」
これには二人同時に反応してしまう。
「うん、そう、二つの太陽でな…」
と、そう云って彼は、大原本部長は離れていった。
「二つの太陽って…」
わたし達二人はほぼ同時にそう呟き、顔を見合わせる。
二つの太陽って、あの笠原主任の、例の言葉だわ…
多分、その時、ゆかり室長も同じ事を思い浮かべているように感じられた。
さすがに大原本部長の命なのだ、これでは断れない…
「そういう事みたい…」
「えっ、そういう事みたいって…」
やはりゆかり室長は知らなかったようである。
「うん、実は…」
わたしはこの新規事業プロジェクトのメンバーの配置構成には関わっていない等の話しを、わたしににしてきたのである。
「基本的には大原本部長と山崎専務が決めたらしいの…」
そうなんだ…
これには意外であった…
「そうなんですか…」
「うん、そうなの…」
なんとなくなのだが、この時のゆかり室長の目が哀しそうに見えたのである。
だが、直ぐに目力の輝きが戻った気する、きっと彼女の中で何かを決意したみたいな感じが伝わってきた。
その時だけは、最近すっかり影を潜めていた『鉄の女』の面影を感じられたのだ。
「あっ、そうだ…」
すると、思いたったように言ってくる。
「はい…」
なんだろうか…
「蒼井さんて、今晩時間ありますか…」
「とりあえずコールセンター部の主任をお願いしたいんだが…」
「は、はい…」
断ろうと思っていたのだか、彼の、大原本部長の顔を見ていたら断れなかった。
「わ、わかりました…」
「それに…もう少し時間が経ったら、新たに宣伝広報部を設けるから…」
彼はわたしをじっと見てくる。
「その時は、今度は、その広報部もお願いしたいんだ…」
ええっ…
驚いてしまう。
そして彼は、今度はわたしとゆかり室長の二人の顔を見つめてくる。
「その時はキミ達二人で広報部をお願いしたいんだ…」
「えっ」
「えっ…」
これには二人同時に反応してしまう。
「うん、そう、二つの太陽でな…」
と、そう云って彼は、大原本部長は離れていった。
「二つの太陽って…」
わたし達二人はほぼ同時にそう呟き、顔を見合わせる。
二つの太陽って、あの笠原主任の、例の言葉だわ…
多分、その時、ゆかり室長も同じ事を思い浮かべているように感じられた。
さすがに大原本部長の命なのだ、これでは断れない…
「そういう事みたい…」
「えっ、そういう事みたいって…」
やはりゆかり室長は知らなかったようである。
「うん、実は…」
わたしはこの新規事業プロジェクトのメンバーの配置構成には関わっていない等の話しを、わたしににしてきたのである。
「基本的には大原本部長と山崎専務が決めたらしいの…」
そうなんだ…
これには意外であった…
「そうなんですか…」
「うん、そうなの…」
なんとなくなのだが、この時のゆかり室長の目が哀しそうに見えたのである。
だが、直ぐに目力の輝きが戻った気する、きっと彼女の中で何かを決意したみたいな感じが伝わってきた。
その時だけは、最近すっかり影を潜めていた『鉄の女』の面影を感じられたのだ。
「あっ、そうだ…」
すると、思いたったように言ってくる。
「はい…」
なんだろうか…
「蒼井さんて、今晩時間ありますか…」