この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
シャイニーストッキング
第10章 絡まるストッキング4      和哉と美冴1
 51 5年前、あれから…(37)

 いやらしく醜いわたしが美しい少年の上で快感に、快楽に、喘ぎ、身悶えしていたのである。

 ああ、なんていやらしい…

 ああ、なんて醜い…

 なんて汚い…

 そんな自虐の想いがまた、快感の感情を淫らに煽ってくるのだ。
 その鏡に写る自身の目に、いやらしく、醜く欲情している汚いメス女の目に、魅入られてしまうのである。

「ああっ、んんっ、はぁぁ…」

 ジュブ、ジュブ、ジュブ、ジュブ…

 その鏡の自分に、自身の目に魅入られていく。

 ジュブ、ジュブ、ジュブ、ジュブ…

 はっ…

 その時であった。
 鏡に写っている和哉が、彼の目が、そんなわたしのいやらしく、醜く、汚いメス女の目を見つめているのに気付いたのだ。
 下にいる和哉は、鏡を通してわたしの目を見つめていたのである。

 ああ、和哉…

 ジュブ、ジュブ、ジュブ、ジュブ…

 いや、見ないで…

 ジュブ、ジュブ、ジュブ、ジュブ…

 だが、まだ和哉はわたしを見ている。

「はっ、はっ、ああぁ…」

 ジュブ、ジュブ、ジュブ、ジュブ…
 わたしは腰をゆっくりと上下しながら、快感に喘ぎ、天井の鏡を見続けていた。

「あっ、あっ、はっ、はっ…」

 ジュブ、ジュブ、ジュブ、ジュブ…

 まだ見ている…

「ああっ、イヤ、かずや、見ないで…」
 心の自虐の想いを、とうとう声に出してしまう。
 そしてふと、下を向く。

 あっ、ああっ…

 下にいる和哉と直接目が合った。
 和哉はわたしを熱い目で見つめていたのだ。

「あんっ、イヤっ、こんな汚いわたしを…」
 その時わたしの目には、その下にいる和哉がすごく、より綺麗に、より美しく見えていた。

「イヤよ、汚いわたしを見ないで…」
 そして反対に、わたし自身は、より汚く、より醜く感じていたのである。
 まさにそれは、わたしの心の鏡の想いといえ、心の自虐の叫びでもあった。

 自分の欲情の…

 欲望の…

 自分の都合のよい…

 そんな自分勝手な想いに、こんな純粋な、純真な少年の和哉を巻き込んでしまった。
 ずっと心に秘めていた、潜ませていた罪悪感が、こうして鏡を通して現れて、わたしの心に見せつけてきたのである。

「イヤよっ、そんなにわたしを見ないでっ」

 わたしはそんな自虐に耐え切れなくなりつつあった…



/2709ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ