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シャイニーストッキング
第10章 絡まるストッキング4 和哉と美冴1

101 5年前、あの後…(8)
「はい…」
「だよねぇ、寂しくなるわぁ…」
本当は美冴さんがいなくなった時点で僕もアルバイトを辞めようか、と、自暴自棄の想いが湧いたのだが、万が一の情報の為にもとりあえず我慢して続けていたのである。
「てことはぁ、わたしもぉ、これからはぁ、なかなか和哉くんと会えなくなっちゃうってぇことかぁ…」
「ま、そうですね、朱美さんは平日昼間のパートですからね」
「ええっ、なんかぁ寂しいなぁ、あ、そうだっ、わたしも今度からぁ、夜も働こうかなぁ…」
なんか思わせぶりな目つきをしながら、朱美さんがそう話してきたのだ。
僕はそんな朱美さんの甘える話し方と言葉に、少し苛立ちを感じてしまっていた。
僕には朱美さんの事なんて、どうでもいいんだ…
しかし以前、ちょうど美冴さんがいなくなって一週間経た辺りに朱美さんがふと、話してきた内容に僕は引っ掛かる想いがあったのだ。
それは美冴さんが突然辞めてバイトシフトが狂い、僕と朱美さんがカバーをしながらなんとかシフトを正常に戻せた頃であった。
朱美さんも彼女なりに、美冴さんの抜けた穴を埋める為に出勤時間を増やし、僕と二人で何とか穴埋めし、切り抜け、そしてようやく落ち着き、お店も暇な時間になり、店長が休憩に入った時である。
「そういえばぁ、美冴さん何で突然辞めちゃったのかなぁ…」
そう、突然に、ボソッと話してきたのだ。
「えっ…」
何をいまさら…
そう想い聞き流そうとしていた。
「ほらぁ、あそこのお客、美冴さんのファンだったのよねぇ」
初耳であった。
「やっぱりぃ、アレかなぁ…」
「えっ、アレって」
「ほらアレよぉ…」
お客と遊んでさぁ、旦那さんにバレちゃってぇ…
「旦那さんと揉めちゃってぇ、辞めた…とかさぁ…」
僕は思わずドキッとした。
お客と遊ぶ…
朱美さんじゃあるまいし、それは無いだろう…
とは、思うのだが、何かしら旦那さんとの影響はあると思われたからである。
やっぱり旦那さんとは何かがあった、いや、あったのだ…
じゃないと説明できないし、僕自身もそうじゃないか、と内心思っていたのだ。
だけどお客との浮気はない…
だって直前の二週間は毎日、毎晩のように僕と一緒に過ごしていたのだから、そんな暇はなかったのである。
「はい…」
「だよねぇ、寂しくなるわぁ…」
本当は美冴さんがいなくなった時点で僕もアルバイトを辞めようか、と、自暴自棄の想いが湧いたのだが、万が一の情報の為にもとりあえず我慢して続けていたのである。
「てことはぁ、わたしもぉ、これからはぁ、なかなか和哉くんと会えなくなっちゃうってぇことかぁ…」
「ま、そうですね、朱美さんは平日昼間のパートですからね」
「ええっ、なんかぁ寂しいなぁ、あ、そうだっ、わたしも今度からぁ、夜も働こうかなぁ…」
なんか思わせぶりな目つきをしながら、朱美さんがそう話してきたのだ。
僕はそんな朱美さんの甘える話し方と言葉に、少し苛立ちを感じてしまっていた。
僕には朱美さんの事なんて、どうでもいいんだ…
しかし以前、ちょうど美冴さんがいなくなって一週間経た辺りに朱美さんがふと、話してきた内容に僕は引っ掛かる想いがあったのだ。
それは美冴さんが突然辞めてバイトシフトが狂い、僕と朱美さんがカバーをしながらなんとかシフトを正常に戻せた頃であった。
朱美さんも彼女なりに、美冴さんの抜けた穴を埋める為に出勤時間を増やし、僕と二人で何とか穴埋めし、切り抜け、そしてようやく落ち着き、お店も暇な時間になり、店長が休憩に入った時である。
「そういえばぁ、美冴さん何で突然辞めちゃったのかなぁ…」
そう、突然に、ボソッと話してきたのだ。
「えっ…」
何をいまさら…
そう想い聞き流そうとしていた。
「ほらぁ、あそこのお客、美冴さんのファンだったのよねぇ」
初耳であった。
「やっぱりぃ、アレかなぁ…」
「えっ、アレって」
「ほらアレよぉ…」
お客と遊んでさぁ、旦那さんにバレちゃってぇ…
「旦那さんと揉めちゃってぇ、辞めた…とかさぁ…」
僕は思わずドキッとした。
お客と遊ぶ…
朱美さんじゃあるまいし、それは無いだろう…
とは、思うのだが、何かしら旦那さんとの影響はあると思われたからである。
やっぱり旦那さんとは何かがあった、いや、あったのだ…
じゃないと説明できないし、僕自身もそうじゃないか、と内心思っていたのだ。
だけどお客との浮気はない…
だって直前の二週間は毎日、毎晩のように僕と一緒に過ごしていたのだから、そんな暇はなかったのである。

