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胡蝶の夢
第1章  ピアノ 





後ろ手にベルトで拘束した腕を持って彼女を立たせると、拍子に彼女の股間からヌットリと粘性の液体を纏ってローターが落ちた。


そのまま引っ張って行き、ベッドの上に彼女を投げて転がす。



「いやぁっ……」



両手の使えない彼女は、されるままに顔から落ち、突っ伏した。



「もう嫌は聞き飽きたよ」



冷たく言い放つ。


そして、背中、腰のくびれから続く形の綺麗な肉の双丘に思い切り平手を放った。


パシン



「痛いっ」



叩いた場所から肌が朱に染まっていく。


綺麗だ。


彼女を愛でる僕と、蔑み甚振ろうとする僕の二つが僕の中に混在している。


愛情。


そして、もうひとつの汚い感情。


……恨み。



「君は嫌だと言えば、なんでも防げると思っている」



パシン



「欲しいと言えばなんでもその通りになると思っている」



パシン


乾いた音が響く。


呼応する高い彼女の悲鳴。



「あああああぁぁぁぁ」






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