この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
胡蝶の夢
第1章 ピアノ
「今の君はもう、金持ちのお嬢様でも何でも無い。ただの卑猥なお人形だよ?」
彼女の中に後ろから指を差し入れて掻き回す。
「君に一切の拒否権は…無い」
中指と人差し指を使ってゆっくり押し開くと、温かいひだが指に纏わり付いた。
「僕の指を咥え込んでる…。ほら…」
パシン
「あああっんんっ…」
「もっと奥に欲しいって、叩かれる度に僕の指を締め上げてる」
パシン
「はぁっ…、ああああん」
「…ふふっ、叩かれて悦んでるんだ」
「いやっ、言わないで……」
「自分の立場を自覚しなよ…。君の意見は聞いてない」
イライラする。
彼女に…。
そして見え隠れするアイツの影に。
.