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社内の推しメン先輩は、なぜか私のことが好きらしい。
第2章 私は推しが好きすぎる
何もやましいことなんて起こらないと思いたい。でも万が一、何かが起きたら───……漠然とした不安が胸の内をざわつかせる。本当に彼とラブホに行っても大丈夫なのか、ただ寝泊まりするだけで済む話なのか。様々な葛藤が、頭の中でぐるぐると駆け巡った。
けれど、ふと思い当たる。自分とラブホに行っても大丈夫か、そう尋ねてきた先輩に対して「やっぱり漫喫に行きます」と言い返すことは、先輩のことが信用できないと、暗にそう告げているようなものだ。そんな風に伝わってしまえば、先輩の中で私の印象が悪くなる。
彼は同じ職場で働く人だ、こんなことで関係が拗れるようなことがあれば、今後の仕事に支障をきたしかねない。そんな面倒事だけは避けないといけない。
「……私なら大丈夫です。それに今は、ラブホをビジホ代わりに使うような時代ですし。男女2人でラブホに入ったところで、別にどうってことないですから!」
反射的に、そう答えていた。
驚きで目を見開く先輩に、私は全力で笑いかける。私は何も警戒してないです、貴方のことを信じてますよ、そう伝わるように微笑んだ。
けれど、ふと思い当たる。自分とラブホに行っても大丈夫か、そう尋ねてきた先輩に対して「やっぱり漫喫に行きます」と言い返すことは、先輩のことが信用できないと、暗にそう告げているようなものだ。そんな風に伝わってしまえば、先輩の中で私の印象が悪くなる。
彼は同じ職場で働く人だ、こんなことで関係が拗れるようなことがあれば、今後の仕事に支障をきたしかねない。そんな面倒事だけは避けないといけない。
「……私なら大丈夫です。それに今は、ラブホをビジホ代わりに使うような時代ですし。男女2人でラブホに入ったところで、別にどうってことないですから!」
反射的に、そう答えていた。
驚きで目を見開く先輩に、私は全力で笑いかける。私は何も警戒してないです、貴方のことを信じてますよ、そう伝わるように微笑んだ。