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社内の推しメン先輩は、なぜか私のことが好きらしい。
第2章 私は推しが好きすぎる
「そこで空室が2部屋以上あれば、1室ずつ部屋に泊まる。1室しか空きがなければ、一緒の部屋に泊まる。それが嫌ならタクシーで帰ろう。1時間以上はかかるし、タクシー代も結構な額になるかもしれないけど」
そう言われてから気が付いた。ラブホの空室が2つ以上あれば、なにも一緒の部屋で寝泊まりする必要はないんだ。料金は倍掛かるけれど。
「……漫喫に泊まる案は?」
「却下です。……と言いたいけど、椎名さんがどうしても漫喫に泊まりたいなら、そこでもいい。ただし俺も一緒に、だけど」
「えっ」
私が驚いた声をあげると、当然ですと言わんばかりの顔で先輩は話を続けた。
「どちらかがホテルでどちらかが漫喫、というのはナシで。不公平感が出るからね。ただ俺的には、椎名さんを漫喫に泊まらせたくはないかな。週末ならまだしも、明日も平日で通常業務なので」
「……はい」
「漫喫が悪いって言ってるんじゃないんだよ。ただ、ちゃんと体を休めるべき所で休んでほしい。疲労が残ってる頭で明日の仕事が捗ると思う?」
「………」
至極当然のことを咎められて何も言えなくなる。反論できなかったのは、先輩の言いたい事がよくわかるからだ。
そう言われてから気が付いた。ラブホの空室が2つ以上あれば、なにも一緒の部屋で寝泊まりする必要はないんだ。料金は倍掛かるけれど。
「……漫喫に泊まる案は?」
「却下です。……と言いたいけど、椎名さんがどうしても漫喫に泊まりたいなら、そこでもいい。ただし俺も一緒に、だけど」
「えっ」
私が驚いた声をあげると、当然ですと言わんばかりの顔で先輩は話を続けた。
「どちらかがホテルでどちらかが漫喫、というのはナシで。不公平感が出るからね。ただ俺的には、椎名さんを漫喫に泊まらせたくはないかな。週末ならまだしも、明日も平日で通常業務なので」
「……はい」
「漫喫が悪いって言ってるんじゃないんだよ。ただ、ちゃんと体を休めるべき所で休んでほしい。疲労が残ってる頭で明日の仕事が捗ると思う?」
「………」
至極当然のことを咎められて何も言えなくなる。反論できなかったのは、先輩の言いたい事がよくわかるからだ。