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社内の推しメン先輩は、なぜか私のことが好きらしい。
第3章 今更気付いてももう遅い
「じゃあ、俺もお風呂行こうかな。食べたいものあったら自由に頼んでもいいよ。頼み方わかる?」
「このテレビ画面で注文できるんですよね?」
「そうそう。メニュー表はテーブルの上に置いておくから。食べてもいいし、眠たいなら先に寝ててもいいからね」
 そう告げる先輩の口調は、普段と何も変わらない。温かみを含んだ瞳も、優しい笑みも、軽く柔らかな声も、穏やかな口振りもいつも通り。私を気に掛ける様子もなく、さっさとバスルームへ向かってしまった先輩に、声を掛けることすら出来なかった。
 背中越しに、ドアの閉まる音が虚しく響く。先輩よりも先にシャワーを浴びてしまったことに、今更ながら胸が痛んだ。上下関係が厳しい部署じゃないし、先輩なりに女の私を気遣ってくれたんだろうけど、私より先輩の方が疲れているはずだから、後輩として気遣ってあげるべきだったのに。後で気づいても遅い件。
「……先輩、本当にいつも通りだったな……」
 彼氏でもない男の人、しかも同じ職場の人とラブホで一晩過ごすことに不安が胸を塞いでいたけれど、先輩があまりにも飄々としてるから、なんだか拍子抜けしてしまった。緊張していたのは私だけだったんだと知って、安堵と共に謎の寂しさが込み上げる。
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