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社内の推しメン先輩は、なぜか私のことが好きらしい。
第3章 今更気付いてももう遅い
「そ、そんなことないです! あだ名で呼ばれることがほとんど無いので、ビックリはしたけど……嫌ではないです」
「よかったあー! いきなり嫌われたかと思って、俺めっちゃ焦った」
「村山くん、デリカシーないもんね~。だからモテないのよ」
ハイボールグラスを傾けながら、痛烈な一言を浴びせる彼女に目を向ける。営業部主任かつ、このチームで唯一の女性社員だった藤堂美香子さん。そして私の指導係も担っている。
緩いウェーブの髪をふんわりと耳に掛けながら、藤堂さんは優しい眼差しを私に向けてくれた。
「ごめんね、この人いつもこんな感じだから。でも悪い人じゃないの。仲良くしてあげてね」
「いえ、そんな! こちらこそよろしくお願いします……!」
「うんうん、新しい後輩ちゃんが良い子でおばさんは安心したぞ~」
満足げに微笑んだ藤堂さんは、はっと目を引くほどの綺麗な外見をしている。艶々とした髪、切れ目の長い一重まぶた、均整のとれた長い手足、透き通るような白い肌。まるで百合の花を思わせる、楚楚とした艶やかさがある。
何より魅力的なのはその中身だ。竹を割ったようなサッパリとした性格で、姉御肌のような頼もしさも持ち合わせている。
凜とした声も耳に心地よくて、器量と声と人柄と、藤堂さんは三拍子揃った美人さんだ。そして3人の子を持つお母さんでもあるのだから本当に凄い。
「よかったあー! いきなり嫌われたかと思って、俺めっちゃ焦った」
「村山くん、デリカシーないもんね~。だからモテないのよ」
ハイボールグラスを傾けながら、痛烈な一言を浴びせる彼女に目を向ける。営業部主任かつ、このチームで唯一の女性社員だった藤堂美香子さん。そして私の指導係も担っている。
緩いウェーブの髪をふんわりと耳に掛けながら、藤堂さんは優しい眼差しを私に向けてくれた。
「ごめんね、この人いつもこんな感じだから。でも悪い人じゃないの。仲良くしてあげてね」
「いえ、そんな! こちらこそよろしくお願いします……!」
「うんうん、新しい後輩ちゃんが良い子でおばさんは安心したぞ~」
満足げに微笑んだ藤堂さんは、はっと目を引くほどの綺麗な外見をしている。艶々とした髪、切れ目の長い一重まぶた、均整のとれた長い手足、透き通るような白い肌。まるで百合の花を思わせる、楚楚とした艶やかさがある。
何より魅力的なのはその中身だ。竹を割ったようなサッパリとした性格で、姉御肌のような頼もしさも持ち合わせている。
凜とした声も耳に心地よくて、器量と声と人柄と、藤堂さんは三拍子揃った美人さんだ。そして3人の子を持つお母さんでもあるのだから本当に凄い。