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社内の推しメン先輩は、なぜか私のことが好きらしい。
第3章 今更気付いてももう遅い
「それで、話を戻すけど。椎名さんのお父さんって、有名な大企業で働いてるんでしょ? 海外勤務だって聞いたけど、本当?」
「あ……それは昔の話です。父は母の妊娠を機に会社を辞めてしまったので。今は金融の仕事してますよ」
 私が今の部署を希望した理由として、営業の第一線で働いていた父親の影響が大きい。私達家族に何の不自由もない暮らしをさせてくれたのは、紛れもなく父親の功績があったからだ。
 そんな父親に家族全員が感謝しているし、娘としても誇りに思っている。営業を離れた父の背中を追いかけて、今日、やっとここまで来たんだ。
「なるほどね。椎名さんにとっては、父親が一番の大先輩にあたるわけだ」
「そうですね。父から受けた影響は確かに大きいです」
「でも大企業での海外勤務なんて、かなりの高収入よね。年収だって500万以上はくだらないんじゃない?」
 その発言に思わず顔が強張る。藤堂さんに他意はなかったんだろうけど、彼女の一言で、私を見る人達の目の色が変わった。
 羨望にも似た眼差しを一身に受けて、途端に肩身の狭い思いを味わう。
「う、うーん、どう……ですかね」
 微妙に返答を濁してみたものの、案の定、村山先輩は嬉々として食いついてきた。
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