この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
社内の推しメン先輩は、なぜか私のことが好きらしい。
第3章 今更気付いてももう遅い
「……あ、やっと起きたね」
 私の心の荒れ様なんて知る由もない先輩は、安心したようにほっと胸を撫で下ろしていた。
 途端に羞恥心が強まり体が熱くなる。好きな人に寝顔を見られた上に、無防備な格好で寝そべっていた姿まで晒してしまった。相手が松永先輩じゃなければ襲われていてもおかしくない。情けなさと恥ずかしさで死にたくなる。
「すみません、うっかり寝てしました……」
「やっぱり疲れてるんだって。早く寝た方がいいよ」
「そ、そうしますっ」
 言うや否や、ガバッと勢いよく身を起こす。慚愧の念に堪えなくて、急いで布団の端を掴んで潜り込もうとした時。「えっ」と驚いたような声が聞こえた。
「……あ、あの、椎名さん、ちょっと」
 驚愕と当惑の調子がこもった先輩の声に違和感を覚える。恐る恐る顔を上げると、何故か私から目を逸らし、慌てふためいている彼の姿があった。
「……先輩?」
 その横顔は少し、赤く染まっているように見える。
「ごめん、それ、直して」
「……直す?」
「その……目のやり場に困る、というか」
 しどろもどろな口調は不自然極まりない。だから、"それ"と示されたものがバスローブだと気づくまでに時間を有した。
 何気なく胸元に視線を落として、そして───反射的に悲鳴を上げそうになった。何故なら今の私はとんでもなく、あられもない格好をしていたから。
/60ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ