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社内の推しメン先輩は、なぜか私のことが好きらしい。
第2章 私は推しが好きすぎる
そのお陰もあって、こうして夕飯がてら、仕事の相談事ができる。営業成績トップの人から、セールストークを直接学べる。いくら同じ部署で働いているとはいえど、こんな機会は滅多にあることじゃない。だからこそ、こんなに有意義な時間を過ごせたことに対して感謝しかなかった。
そう主張すれば、先輩は安堵したように表情を和らげる。
「……椎名さんの役に立てたのなら、よかった」
優しい口元に艶めいた笑みを見せ、満足そうに顔を綻ばせる。その甘やかな微笑に、私の鼓動がぴょんっと跳ね上がった。
彼の爽やかな笑顔を前にすると、私はいつも胸がドキドキと張り詰めていくのを感じる。それは決して嫌な緊張ではなくて、恋焦がれるような甘酸っぱい感覚に似ていた。
そう感じるのも仕方ない。男に免疫のない女子が見たら、卒倒間違いなしの蕩けそうな笑顔なんだから。色男の溶けそうな微笑みとは、ある意味で目に毒だ。
そう、この御方。松永圭さんは社内でも、一・二を争う程のイケメン社員として有名な方だったりする。
そう主張すれば、先輩は安堵したように表情を和らげる。
「……椎名さんの役に立てたのなら、よかった」
優しい口元に艶めいた笑みを見せ、満足そうに顔を綻ばせる。その甘やかな微笑に、私の鼓動がぴょんっと跳ね上がった。
彼の爽やかな笑顔を前にすると、私はいつも胸がドキドキと張り詰めていくのを感じる。それは決して嫌な緊張ではなくて、恋焦がれるような甘酸っぱい感覚に似ていた。
そう感じるのも仕方ない。男に免疫のない女子が見たら、卒倒間違いなしの蕩けそうな笑顔なんだから。色男の溶けそうな微笑みとは、ある意味で目に毒だ。
そう、この御方。松永圭さんは社内でも、一・二を争う程のイケメン社員として有名な方だったりする。