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社内の推しメン先輩は、なぜか私のことが好きらしい。
第2章 私は推しが好きすぎる
どういうことか、と言うと───私が所属された営業チームは、松永先輩を筆頭に、粒ぞろいの男ばかりが集まった組織で有名だからだ。右を見てもイケメンがいて、左を見てもイケメンばかり、そんな環境の中にいるものだから、心境の変化が起きても仕方がないというもの。
彼氏がいなくても周りはいい男ばかりだし、こんな地味子の私にも親切に接してくれる。後輩だからって気を遣ってくれるし、仕事を頑張れば頑張るほど褒めてくれる。お陰で毎日生きるのが楽しい。
けれど、誰もが羨むような職場環境に慣れてしまった代償はそれなりに大きかった。23歳にして私───椎名 律は、『彼氏ほしい欲』が完全消失致しました。イケメン部署が最高すぎたんです。
そして私が最も推している先輩、松永圭さん。
彼が外を歩けば女性達が群がり、モデルや俳優と間違えられてサインを求められるという、もはや扱いが芸能人の域を超える稀有な存在になっている。
そんな松永先輩の営業補佐として、今回は彼の出張先に付き添うことになった。
彼氏がいなくても周りはいい男ばかりだし、こんな地味子の私にも親切に接してくれる。後輩だからって気を遣ってくれるし、仕事を頑張れば頑張るほど褒めてくれる。お陰で毎日生きるのが楽しい。
けれど、誰もが羨むような職場環境に慣れてしまった代償はそれなりに大きかった。23歳にして私───椎名 律は、『彼氏ほしい欲』が完全消失致しました。イケメン部署が最高すぎたんです。
そして私が最も推している先輩、松永圭さん。
彼が外を歩けば女性達が群がり、モデルや俳優と間違えられてサインを求められるという、もはや扱いが芸能人の域を超える稀有な存在になっている。
そんな松永先輩の営業補佐として、今回は彼の出張先に付き添うことになった。