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それが運命の恋ならば
第4章 闖入者
「…な…」
愕然とする凪子の貌を、男は機嫌良さげに眺める。
凪子の絹糸のような黒髪を弄ぶように掻き上げる。

「…不能じゃないが、他人が見てないと興奮しないらしいよ。
全く…あんなに取り澄ました一部の隙もない美しい英国貴族みたいな貌をしてさ、とんでもないド変態だよ」

凪子は震えながらも必死で間宮を突き放そうと抗う。
「…離して…下さい…」
「ねえ、凪子さん。
あんたもあの色男の庭師と先輩と3Pしてるんでしょ?
こんなに楚々とした穢れを知らない貌をしてさ。
とんだ食わせ者だよ」
驚愕の余り身体を強張らせる凪子の顎を掴み、間宮は甘く貌を寄せた。
「…なら、僕も仲間に入れてよ。美しい奥様」
「…な…何を…んんっ…!」
戦慄く口唇を、いとも簡単に男に奪われてしまう。
「…い…や…あ…っ!」
…一度は口唇を解放し、
「僕に抱かれたら、先輩は喜ぶよ。
…何しろあのひとは、愛するひとが他の男に抱かれることに無上の快楽を覚えるのだからね」
歪んだ笑みを浮かべ、そのまま凪子のレースのブラウスの釦を乱暴に引き千切った。
「…いや…っ…やめ…て…!」
真珠色の艶やかな美しい肌が、間宮の前に晒される。

間宮は思わず息を呑んだ。
…犯しがたい聖なる美しさに、一瞬怯み…けれど、そんな自分をかなぐり捨てるかのように、凪子に馬乗りになる。
暴れる凪子の脚を割り、長いスカートを捲し上げた。
透き通るように白くきめ細やかな肌をじっくりと弄る。
「…ああ…極上の肌だ…。
…吸い付くようにしっとりとして…美しい…」
うっとりとした声が響いた。
「…やめ…て…!…いや…あ…っ…!
…おねが…」
泣き叫ぶ口唇を再び荒々しく塞ぎ、身体を重ねた。
「い…いやあぁ…や…め…て…っ…!」
凪子の大粒の涙を指の腹で拭い、冷ややかに笑った。
「…3Pまでしておいて、今更気取るなよ。奥様」
絹のブラウスが一気に引き裂かれる。
「ああっ…!」
雪のように白く…まるで少女のように華奢で幼気な繊細すぎる骨格の上半身が、惜しげもなく間宮の前に露わにされた。

「あんたは俺に犯されるんだよ。
…あの歪んだド変態の旦那のためにね」

男の瞳は暗い欲情と甘い陶酔に輝いていた。







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