この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
それが運命の恋ならば
第4章 闖入者
男の硬い筋肉に覆われた身体が、情け容赦なく覆い被さり、凪子の脚を更に押し広げる。
…太腿の奥、真珠色の下着に手が掛かる。
脚をばたつかせようとしても、びくともしない。
「いや…っ…!いや…あ…!
だれか…だれか…たすけ…て…!」
必死に叫ぶ悲鳴も、男の唇に堰き止められる。
「…ここは離れですよ。
奥様の勉強の気が散らないように人払いをしておきました。
叫んでも無駄ですよ」
冷たく嘲笑され、凪子は絶望感に首を振った。
「…いや…っ…やめて…お願い…やめてくださ…い…!」
…けれど、男は傲慢に己れのスラックスのベルトを外し始める。
「怖がらなくていいんですよ。
…奥様がいつもあの庭師と旦那様とやってることだ。
何を今更勿体つけて…」
「や…やめて…!」
か細い悲鳴を上げながら、凪子は諦観の涙を流す。
…もう…おしまいだ…。
このまま、この男に、身体を奪われてしまうのだ。
…いやだ…。
絶対に、いやだ。
…李人様以外の男に…身体を許すなんて…。
凪子の脳裏に、李人の端麗な面影が浮かんだ。
凪子は渾身の勇気を振り絞り、必死に叫んだ。
「嫌っ!いや!誰か!誰か来て!」
思いがけぬ反撃に、間宮は慌てて凪子の口唇を手のひらで押さえこんだ。
「騒ぐなよ。奥様。
…おとなしくしていたら天国に連れて行ってやるからさ…」
再び男の身体が、乱暴にのし掛かる。
…もう…駄目なのだ…。
悲愴感から眼を閉じた瞬間、凪子の身体がふわりと軽くなった。
同時に凄まじい物音と、男の呻めき声が部屋中に響き渡った。
「何をしている」
はっと眼を開けると、見たこともないほどに滾る怒りを秘めた表情の李人が、傍らに立っていた。
…太腿の奥、真珠色の下着に手が掛かる。
脚をばたつかせようとしても、びくともしない。
「いや…っ…!いや…あ…!
だれか…だれか…たすけ…て…!」
必死に叫ぶ悲鳴も、男の唇に堰き止められる。
「…ここは離れですよ。
奥様の勉強の気が散らないように人払いをしておきました。
叫んでも無駄ですよ」
冷たく嘲笑され、凪子は絶望感に首を振った。
「…いや…っ…やめて…お願い…やめてくださ…い…!」
…けれど、男は傲慢に己れのスラックスのベルトを外し始める。
「怖がらなくていいんですよ。
…奥様がいつもあの庭師と旦那様とやってることだ。
何を今更勿体つけて…」
「や…やめて…!」
か細い悲鳴を上げながら、凪子は諦観の涙を流す。
…もう…おしまいだ…。
このまま、この男に、身体を奪われてしまうのだ。
…いやだ…。
絶対に、いやだ。
…李人様以外の男に…身体を許すなんて…。
凪子の脳裏に、李人の端麗な面影が浮かんだ。
凪子は渾身の勇気を振り絞り、必死に叫んだ。
「嫌っ!いや!誰か!誰か来て!」
思いがけぬ反撃に、間宮は慌てて凪子の口唇を手のひらで押さえこんだ。
「騒ぐなよ。奥様。
…おとなしくしていたら天国に連れて行ってやるからさ…」
再び男の身体が、乱暴にのし掛かる。
…もう…駄目なのだ…。
悲愴感から眼を閉じた瞬間、凪子の身体がふわりと軽くなった。
同時に凄まじい物音と、男の呻めき声が部屋中に響き渡った。
「何をしている」
はっと眼を開けると、見たこともないほどに滾る怒りを秘めた表情の李人が、傍らに立っていた。