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それが運命の恋ならば
第5章 真実の口
…凪子は李人に抱かれながら、部屋の隅に影のように控える禅を無意識の内に探す。
瞳の端に、男の逞しいシルエットを捉えると、体温がじわりと体内から上がるのを感じる。
「…ああ…」
李人にゆるやかに花芯の奥を突かれながら、甘く濡れた声を漏らす。
…禅が凛々しい眉を寄せ、その夜の海の色の瞳に微かに切ないような色を浮かべる。
その眼差しを受け止めながら、李人の背中に白く華奢な手を回す。
「…ああ…きもち…いい…」
蜜に塗れた声に、李人が抽送を速める。
「…凪子…!」
桜色の口唇を荒々しく奪われ、舌を濃密に絡められる。
「…んんっ…は…ああ…ん…」
甘えたような喘ぎ声が漏れる。
薄目の先に、禅のやや高揚したような硬質な貌があった。
禅が、雄々しい貌で、微かに微笑んだ。
凪子は潤んだ瞳で瞬きをする。
…禅に返事をするかのように…。
「…ああ…」
李人の律動が、激しくなる。
「…んんっ…あ…ああ…ん…」
…まるで…
淫らな水音が、二人の結合部からしんとした寝室に響き渡る。
この音は、禅の耳にも届いているだろう…。
「…や…ああ…ん…っ…」
不意に、身体が燃え上がるような羞恥に襲われる。
…けれど、それは凪子の絶頂への呼び水でしかない。
「…はあ…ああ…んん…っ…」
…まるで…
…禅さんに…抱かれているみたい…
背徳的な思いに慌てて首を振りながら、李人を激しく求める。
「…李人さま…もっ…と…もっと…し…て…」
途端に、抱き潰されそうな律動に翻弄される。
「…凪…子…!」
李人の掠れた色香の滲む声を聴きながら、脳裏には禅に抱かれる自分を妄想する。
…禅さん…!
「…あ…ああっ…!…達く…い…く…!」
えもいわれぬ禁断の甘い果実を、凪子は乱れながら味わい…やがて、暗く温かなぬるりとした悦楽の沼の底に、沈んでゆくのだ。
瞳の端に、男の逞しいシルエットを捉えると、体温がじわりと体内から上がるのを感じる。
「…ああ…」
李人にゆるやかに花芯の奥を突かれながら、甘く濡れた声を漏らす。
…禅が凛々しい眉を寄せ、その夜の海の色の瞳に微かに切ないような色を浮かべる。
その眼差しを受け止めながら、李人の背中に白く華奢な手を回す。
「…ああ…きもち…いい…」
蜜に塗れた声に、李人が抽送を速める。
「…凪子…!」
桜色の口唇を荒々しく奪われ、舌を濃密に絡められる。
「…んんっ…は…ああ…ん…」
甘えたような喘ぎ声が漏れる。
薄目の先に、禅のやや高揚したような硬質な貌があった。
禅が、雄々しい貌で、微かに微笑んだ。
凪子は潤んだ瞳で瞬きをする。
…禅に返事をするかのように…。
「…ああ…」
李人の律動が、激しくなる。
「…んんっ…あ…ああ…ん…」
…まるで…
淫らな水音が、二人の結合部からしんとした寝室に響き渡る。
この音は、禅の耳にも届いているだろう…。
「…や…ああ…ん…っ…」
不意に、身体が燃え上がるような羞恥に襲われる。
…けれど、それは凪子の絶頂への呼び水でしかない。
「…はあ…ああ…んん…っ…」
…まるで…
…禅さんに…抱かれているみたい…
背徳的な思いに慌てて首を振りながら、李人を激しく求める。
「…李人さま…もっ…と…もっと…し…て…」
途端に、抱き潰されそうな律動に翻弄される。
「…凪…子…!」
李人の掠れた色香の滲む声を聴きながら、脳裏には禅に抱かれる自分を妄想する。
…禅さん…!
「…あ…ああっ…!…達く…い…く…!」
えもいわれぬ禁断の甘い果実を、凪子は乱れながら味わい…やがて、暗く温かなぬるりとした悦楽の沼の底に、沈んでゆくのだ。