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それが運命の恋ならば
第5章 真実の口
「やめて、雄ちゃん」
凪子は思わず叫んだ。
だが雄大は険しい表情を緩めなかった。
「だってそうやろ?
お前が一番の被害者やないか。
最初から、愛のない結婚やったんや。
復讐のために、何も知らん凪子を騙してからに…。
…凪子、お前、辛い目に遭ってたんやないか?」
「…そんなこと…」
…夜の秘め事は、雄大に話せない。
確かに最初は驚愕したしショックを受けた。
自分が復讐の道具として選ばれたのだと知り、哀しみ、苦しんだ。
けれど、今は…