この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
それが運命の恋ならば
第7章 その薔薇の名前は
「…こちらで少々お待ち下さいませ。
間もなく千晴様が参られますので…」

その薔薇の薫りでむせ返るような満開のローズパーゴラの下、純白のリネンで覆われ、見るからに高価そうなアンティークの茶器が並べられた広いテーブルに案内すると、濃紺の裾の長い制服に身を包んだ家政婦は恭しく一礼をした。

…歳の頃、硬質ないかめしい顔立ち、抑揚のない低い声、隙のない立ち居振る舞い…。
七重と名乗ったその家政婦は、律にもトキにもどことなく似ていた。

「…ありがとうございます…」
…名家の家政婦は皆、似てくるのだろうか。
凪子はやや緊張しながら会釈を返し、脈略なく考えていると、七重はほんの微かに微笑んだ。

「…どうぞごゆっくり薔薇を眺めていらして下さいと、千晴様は仰せでございます…」
/349ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ