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それが運命の恋ならば
第7章 その薔薇の名前は
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凪子はぱっと瞼を開き、振り返る。
「…あっ…!」
蔓薔薇のアーチの下、すらりと長身の、息を呑むほどに美麗に整った容姿の青年が佇んでいたのだ。
凪子は反射的に、近くの薔薇の垣根に身を隠す。
「ああ、驚かせてしまいましたね。
すみません。
…どうか怖がらないで…」
…凪子さん…。
青年は優しく語りかけながら、そっと凪子に近づいた。
凪子はおずおずと視線を上げる。
…仕立ての良さそうな生成りのストライプの麻のシャツにオリーブグリーンのチノパンツ…。
カジュアルな服装ながら、如何にも品格と趣味の良さが感じられるようないでたちの青年だった。
…そして何よりも…。
「…まあ…」
凪子は思わず大きな瞳を見張り、ため息を漏らした…。
…陽に透けて輝く艶やかな髪は柔らかな栗色で、目鼻立ちは西洋の優雅な彫像のように整っていた。
特に眼を奪われたのはその、深い深い琥珀色の宝石のように美しい瞳だ。
…なんて…なんてお美しい方なのかしら…。
「…あっ…!」
蔓薔薇のアーチの下、すらりと長身の、息を呑むほどに美麗に整った容姿の青年が佇んでいたのだ。
凪子は反射的に、近くの薔薇の垣根に身を隠す。
「ああ、驚かせてしまいましたね。
すみません。
…どうか怖がらないで…」
…凪子さん…。
青年は優しく語りかけながら、そっと凪子に近づいた。
凪子はおずおずと視線を上げる。
…仕立ての良さそうな生成りのストライプの麻のシャツにオリーブグリーンのチノパンツ…。
カジュアルな服装ながら、如何にも品格と趣味の良さが感じられるようないでたちの青年だった。
…そして何よりも…。
「…まあ…」
凪子は思わず大きな瞳を見張り、ため息を漏らした…。
…陽に透けて輝く艶やかな髪は柔らかな栗色で、目鼻立ちは西洋の優雅な彫像のように整っていた。
特に眼を奪われたのはその、深い深い琥珀色の宝石のように美しい瞳だ。
…なんて…なんてお美しい方なのかしら…。
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