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それが運命の恋ならば
第9章 その薔薇の名前は 〜ローズガーデンの恋人たち〜
長い静寂が二人を、温室を、押し包む。

…やがて…
その沈黙を破ったのは、紫織であった。
「…そう…。
凪子様の仰る通りですわ…。
私は、千晴様を愛しています」
…それは、胸を締め付けるような真摯で切ない声だった。
「紫織様…!」

紫織はほっそりとした白く華奢な首を巡らし、ゆっくりと辺りを見渡す。
…そこに、密かに封印した恋の面影を探すかのように…。

「…最初に…この温室で会ったときから、私は恋をしました。
まだほんの14歳のあの方に…。
清潔できらきらと輝いて…こちらが委縮してしまうほどに美しいあの方に…。
動揺を抑えきれないほどの恋を…」

…恋をしました…。

吐息混じりの繊細な告白は、かつての瑞々しい奇跡の出会いを如実に表していた。
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