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それが運命の恋ならば
第12章 それが運命の恋ならば
「…ああ…っ…!
…いや…ああ…あつ…い…」
激しく乱れ、絶頂を極めた凪子の声が聞こえた。

「…ああ…凪子…。
…君のなかに…たくさん出したよ…」
まだ荒い息を弾ませ、李人が囁く。

「…私も…奥様のなかに…存分に…。
…坊ちゃんのと…混ざっていますね…」
色香の滲む、禅の声が続く。

「…ああ…そうだ…。
…僕と、禅と、ふたりの精液が混ざり合って…三人の子どもが産まれるのだ…。
…よく、混ぜてあげようね…凪子…」

「…あ…ああ…は…ああ…ん…」
微かな甘く熟れた凪子の吐息…。

…淫らな水音は、まだ続いていた。


桃馬は、己れの手のひらをそっと開く…。
…そこは、白濁の樹液でしたたかに濡れていた…。

…ヤベぇ…。
三人をオカズにしちゃったよ…。

桃馬は深いため息を吐きながら、そっと寝室を離れたのだ…。
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