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それが運命の恋ならば
第2章 初夜
「いや…あ…。
…もう…やめて…ください…!」
もがけばもがくほどに真紅の紅絹の襦袢が乱れる。
禅は男らしい大きな口を引き結び、無表情のまま凪子の襦袢をその身体からすべて取り去った。
如何にも無骨そうなごつごつした手なのに、まるでマジシャンのように器用に襦袢を脱がせてしまったのだ。
「…ああ…い…や…あ…。
…みな…いで…」
両腕は背後から李人に押さえつけられているので、前を隠す術はない。
せめてもの抵抗で、きつく両脚を閉じたが、素肌が晒されているのは変わらない。
凪子は再びきつく瞼を閉じる。
…こんなことは現実ではない。
悪い夢なのだと、自分に言い聞かせる。
…けれど、眼の前の屈強な庭師が息を呑む気配が生々しく伝わってきた。
「…ああ…。
…なんと綺麗な…。
…しみひとつない美しく清らかな肌…。
触れればしっとりと吸い付くような玉の肌だ。
…そしてここは…まだ幼気な少女のようだね…」
歌うように呟くと、李人の手が華奢な身体の曲線に沿いながら緩やかになぞり出す。
…未だ凪子自身にしか触れたことのない、淡い翳りに覆われた秘密の花園の入り口までも…。
「…ああ…っ…い…や…あ…!」
李人に秘められた恥ずかしい場所を触れられていることと、それを第三者の男に見られているという羞恥と…これから何が行われるのか分からぬ恐怖に、凪子は激しく抗った。
…もう…やめて…ください…!」
もがけばもがくほどに真紅の紅絹の襦袢が乱れる。
禅は男らしい大きな口を引き結び、無表情のまま凪子の襦袢をその身体からすべて取り去った。
如何にも無骨そうなごつごつした手なのに、まるでマジシャンのように器用に襦袢を脱がせてしまったのだ。
「…ああ…い…や…あ…。
…みな…いで…」
両腕は背後から李人に押さえつけられているので、前を隠す術はない。
せめてもの抵抗で、きつく両脚を閉じたが、素肌が晒されているのは変わらない。
凪子は再びきつく瞼を閉じる。
…こんなことは現実ではない。
悪い夢なのだと、自分に言い聞かせる。
…けれど、眼の前の屈強な庭師が息を呑む気配が生々しく伝わってきた。
「…ああ…。
…なんと綺麗な…。
…しみひとつない美しく清らかな肌…。
触れればしっとりと吸い付くような玉の肌だ。
…そしてここは…まだ幼気な少女のようだね…」
歌うように呟くと、李人の手が華奢な身体の曲線に沿いながら緩やかになぞり出す。
…未だ凪子自身にしか触れたことのない、淡い翳りに覆われた秘密の花園の入り口までも…。
「…ああ…っ…い…や…あ…!」
李人に秘められた恥ずかしい場所を触れられていることと、それを第三者の男に見られているという羞恥と…これから何が行われるのか分からぬ恐怖に、凪子は激しく抗った。