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それが運命の恋ならば
第2章 初夜
「…いや…あぁ…っ…や…あ…ん…っ…」
…男の長く節がしっかりした指が凪子のまだ青く未成熟な花芯を丹念に慣らしてゆく。
他人に初めて秘めたる場所に触れられ、弄られる羞恥と衝撃…。
けれど、それを上回る甘く痺れるような感覚に、身体も心も翻弄される。

「…力を抜いて…。
ああ…やはり貴女のここは…とても狭いですね…。
…狭くて…熱い…。
…蕩けてしまいそうだ…」
「…んんっ…や…あぁ…ん…っ」
痛みよりも羞恥心に耐えられない。
…なぜなら、このさまをじっと静かに見つめている男がいるからだ。

「…い…や…。見ないで…ください…。
おねが…い…」
涙で潤んだ瞳で、禅に懇願する。

禅は、はっとしたように男らしい強い眼差しを伏せた。

「禅。貌を上げろ」
振り返りもせず、李人が命ずる。

「見ろ。目を逸らすな」

禅が凛々しい眉を寄せ…けれどすぐに毅然と貌を上げた。

「はい。李人様」

「…ああ…いや…あ…っ…」
絶望感に打ちひしがれる凪子に、李人は濃厚な口づけを繰り返す。
わざと淫らに舌を絡め、微笑んだ。

「…さあ、貌を上げて…。
…もうすぐ貴女のここに、私の…が入ってゆく様子を禅に見せて上げなければ…」
卑猥な言葉を耳朶に吹き込みながら、男の指が狭い花芯の奥を進み、ぐるりと円を描くように蠢いた。

「…ああっ…!…痛…っ…」
悲鳴を上げる凪子の貌を覗き込む。

「…まだ痛いですか?
…貴女のここは…大分潤ってきましたよ。
…ほら…もう、こんなに…」
男が花陰から指を抜き、凪子と禅に見せつけるように中空に翳した。
…李人の指先には、透明な花蜜がたっぷりと絡み付いていた。

「いや…っ…いや…あ…みせない…で…」

恥ずかしさのあまり取り乱す凪子を愉しむように微笑むと、李人は黒革のベルトを外した。

「…本当に恥ずかしがり屋の奥様だ。
仕方ない。
…実地で慣れていただこう」

…スラックスのファスナーが金属音を立てながら、下される。

李人は凪子の大きく押し開かれた脚の間に膝立ちになりながら、前立てを寛がせた。
…衣摺れの音が、しんとした寝室に響く。

「…凪子。眼を開けなさい」
有無を言わせぬ命令に、恐る恐る瞼を開く。

「…っ…!」

…凪子は思わず凍りついた。


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