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それが運命の恋ならば
第2章 初夜
「…っ…!…」
凪子は驚きのあまり声を失った。

…そこには、凪子が初めて見る成熟した男性の性器が、天を仰ぐかのように硬く屹立していたのだ。

尼寺で育った凪子は男性の裸を見たことがない。
好きな人や恋人もいなかったから、もちろんそんな機会はなかった。
男性の身体がどうなっているのか…。
中学の保健体育の授業で習った乏しい知識しかなかったのだ。

「…男の裸を見るのは初めてですか?」

凪子は震えながら身体を強張らせる。

「…そう。
これが貴女のここに挿入るのですよ…」
震える白い凪子の手を取り、己れの下腹部に導く。

「…あっ…!」
触れさせられた男の牡は、余りに熱く硬く…凶器のように聳え立っていたのだ。
…怖い。
私は…私を愛してもいない夫に、ただ復讐の行為として、犯されてしまうのか…。

「…いや…!」

絶望感から逃げようとする凪子を、李人はしなやかに組み敷いた。

「逃げても無駄なのですよ。
…ここには誰も近づきません。
貴女はもう既に、綺麗な籠の鳥だ…」
薄く微笑むと、改めて凪子のか細い腰を抱いた。
そうして、己れの牡をまだ開花し始めたばかりの未熟な花芯に充てがった。

「…ああっ…!…いや…あ…ぁ…っ…!」
激しく抗う凪子の腕をいとも容易く封じ込める。

「…大人しくなさい。
貴女が言うことを聞きさえすれば、私は貴女を存分に可愛がって差し上げるのですから…」
身勝手な…けれど甘い言葉…。

…男の牡が、じわりと花陰を押し開き、凪子の中を犯し始める。
「…あ…ああ…っ…んん…っ…」
その、あまりの長大さと熱さに、凪子は呻いた。

李人が背後の禅に再び命じる。
「…さあ、禅。
高遠の娘が私に犯されてゆく様をよく見るのだ。
…あの男がこの光景を見たら、どれだけ悲嘆に暮れることだろう」
李人は冷たく笑った。

全身に冷水を浴びせられたような衝撃が走る。

「…ひど…い…」
…身体を犯され、その上、その心も粉々に壊されてゆくように感じたのだ。

「…あなた…は…ひどいひと…です…」

泣きながら訴える凪子に、李人は眼を細めた。
「私を憎むなら憎みなさい。
いくら憎んでも、貴女を離しはしない」

涙で滲む視野の端に、禅が映った。
…その眼差しは、何を訴えようとしているのか…。

…分からない…
…でも、もうどうでもいい…。

凪子は絶望に、瞼を閉じた。




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