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第3章 愛と哀しみの夜明け

「…ああ…あつ…い…んん…」
…李人の射精は長く、熱く、いつまでも続いた。

「…ほら…まだだよ…まだ私を受け止めるんだ。
…最後の一滴まで…凪子は私を感じなくてはならないのですよ」
ゆるゆると腰を遣いながら、李人は薄桃色に染まった凪子の耳朶に優しく囁いた。

「…んん…っ…や…ああ…」
快楽の絶頂がそのまま緩慢に続いている。
感じすぎて感じすぎて、身体がどうにかなりそうだ。
子宮が熱く収縮し、受け止めきれなかった男の精液が花弁から滴り落ちる。

「…ああ…出ちゃ…う…」
…白い精が、透明な湯に混ざり合い、白濁する。

「…見ない…で…はずかし…い…」
禅の眼に触れさせたくなくて、泣きじゃくる。

李人の低音の美声が響いた。
「見るのだ。禅。
…奥様の…から私の精液が流れ落ちるさまを…。
…それから、達した奥様が如何に美しいかを…」