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秘匿の闇市〜Midnight〜
第4章 淫蕩の婦人会

 彩月は自分の両脇を固めている吉野と葛川に、触れるだけのキスをした。顎に指をそっと添えて、じっと見つめてからの口づけ。


「あとでお二方にお相手いただくのが、楽しみです。葛川さんの、さながら女神の肉体がどんな下着で飾られているか、穴が空くほど見惚れてしまったらすみません」


 くどいほど丹念に化粧した葛川の顔が、今にも絶頂に至る女のようにゆるんだ。ふらりとバランスを崩した彼女を彩月が支えると、近くにいた数人の女が、吉野と口を揃えて悋気をぼやく。


 蘭子を取り合っていた女達の方も、区切りがついていた。

 淫猥に口許を歪めた顔触れ四人が、仔ウサギのごとく新入り家政婦を囲んで退室していく。


「安心して、蘭子ちゃん。せっかく貴女を買ったんだもの、最初は痛くても私達で脚も腕も押さえつけて、必ず気持ち良くしてあげるからね」

「もし蘭子ちゃんが怖がってしまったら私達申し訳なくなってしまうでしょうから、この大きくて太い玩具が根元までしっかり入るまでは、口にタオルを詰めておきましょうね」
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