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秘匿の闇市〜Midnight〜
第4章 淫蕩の婦人会
「たまきさん。私、お手洗いへ……」
人酔いがする。排泄物が、下腹部で唸っている感じもある。
その時、佳子があさひ達に顔を向けた。
「遅かったわね。あさひ、私達これからちょっとした楽しみをするの。お前はそれを手伝うのよ」
佳子の言う手伝いについて、あさひが詳細を聞かされることはなかった。
ただ上等なソファの並んだ一角、一人がけの席に移動するよう命じられて、彩月も女達の輪を抜けた。
半数ほどの客達は、各々の快楽の追求に夢中だ。そしてもう半数ほどは、あさひがついさっきまで盗み見ていた家政婦を真後ろにして、後ろ手に縄をかけられていくのを眺めている。
「これは……」
「心配しなくて良い。身体、いつもと違うんだろ」
「──……」
耳にじかに触れた声に頷く。
彩月は今しがたあさひの手首を縛った縄の端を持ち上げて、柱のフープに固定した。彼女の身体が、あさひにそっと密着する。エプロンを押し上げた乳房を包み込む加減で掴み、揉んで、ショーツが覗くまで前かけをまくり上げた彼女の指が、撓る太ももを撫で回す。
客達の淫らなものを期待しているような眼差しが、あさひの全身を這っていた。