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秘匿の闇市〜Midnight〜
第4章 淫蕩の婦人会
甘く痺れるような電流が、身体の軸をたわめていく。重力に抗えなくなっていくのに従って、手首の縄の締めつけが増す。食い込むような痛みに、くらくらとする。
まるで恋人でもからかう調子の彩月の指が、あさひの肌とエプロンの隙間に差し入ってきた。その指が、じかに腹に円を描き出す。
腸が活発に動いている、ごろごろとした悪感だけはどうにもならなかったのに、あばらをなぞり、みぞおちをくすぐり、臍を中心とした柔らかな肉叢への愛撫に、ひとりでに腰がひくつき出す。
「ァッ……っ、お腹……そっな……とこぉ……あっ……」
「ここ?ここが、どうしたの」
「そこ、そこ──…ヒィッ?!……ヤッ!……」
ブラジャーのホックが外れた。今まで金具の当たっていた場所に、彩月が唇を押しつけたのが分かった。舌が背中をてろてろとしゃぶる。
もう、抑えていられない。
尻の穴をきつく締めても、下腹部に溜まった重くどろどろとしたものを放出したい欲求が、あさひの頭を満たしていた。
「と……トイレ……」
「すれば?」
「後ろの、後ろの、方……」
彩月にだけ聞こえる程度に声を抑えて、言葉を濁した。
だのに、おそらくあさひは、快楽とは別に下半身を戦慄かせて、鳥肌まで立てている。
「皆さん。私のペットが、大きい方の用を足しますわ。この子は美しい人間の姿をしただけの、ただの家畜」
「まぁ」
「さぁ、あさひ。早く腸を綺麗にして、彩月に可愛がってもらいなさい」
やはり佳子は見抜いていた。
「あさひ」
にわかに唇が自由を失くした。
強引で、それでいて優しい彩月のキスが、あさひにあるデジャヴをもたらす。