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秘匿の闇市〜Midnight〜
第4章 淫蕩の婦人会
* * * * * * *
…──あの方のお姉様、この間ニュースのインタビューで、一人っ子だったと答えていたの。私、あの人は好きじゃないわ。
玲沙がとりとめない調子で呟いた。
それは彼女にしてみれば世間話で、仲の良い、歳上の親切な女の肩を持ちたい以外に意味はない。
佳子主催の婦人会は、森が寝静まってもしめやかに盛り上がっていた。
彩月は馴染みの女達を相手にしたあと、縄の鬱血を散りばめた圭を始めとする手空きの家政婦達を集めて夕餉の支度を済ませた。それから今日三人目の女、つまり玲沙に呼ばれた部屋に入って、今に至る。
彩月は玲沙をさんざんいたぶって、ヴァギナと尻の穴を同時に犯した。恋人のように腕も舌も絡め合った。そしてひと段落ついた時、佳子の話題が出たのである。
「それで私の顔を見たくなったなんて、愛されてるって自惚れちゃうわ」
回廊で玲沙と分かれてまもなく、佳子が彩月をからかった。
地下も含めると相当の数に上る部屋は、どこからも淫らな声が漏れ出ている。
さっきスマートフォンを確かめた時は、深夜十一時を回っていた。仮眠にこもった亜子達のような例外を除けば、いよいよどの部屋も淫靡な匂いが濃度を増す頃合いだろう。