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秘匿の闇市〜Midnight〜
第5章 禁じられた二人
目の色を変えた陽音がいた。
この継母が、何故、十三歳を過ぎたくらいの子供の容姿に固執するのか、当時の彩月には理解しかねた。二十八か九だった彼女は、姉と呼んでもしっくりくるほど、彼女こそ花の盛りだったののに。
しかし陽音は、継子に備わる全てが道理に反していると激昂して、彩月を裸のまま引きずり出した。
…──あの人と、ヤッてるんでしょ。
母と呼ぶ女の言葉の意味が、分からなかった。
…──お父さんのペニス、素敵でしょう。私もあの人のものを何度だって受け入れてるわ。あんたみたいな廃棄物じゃなくて、ちゃんとした子供だって欲しい。ね?美味しいでしょ、お父さんのペニス。大きくて可愛いでしょ。
譫言のように呟きながら、陽音がネグリジェをまくり上げて、自身の腰に黒いベルトを巻きつけた。ベルトには下腹部の位置に凸凹の突起が備わっていて、彼女はそれを握って身を屈めると、彩月の口をこじ開けた。
お舐めなさい。どんな風に媚びてるの?どんな風に、あの人に可愛がられているの?!……やれ!やれ、やれーーー!!…………
それは根も葉もなく、陽音の想像に過ぎなかった。
当時の彩月は、男も知らなければ女も知らない。セックスなど途方もなく大人の行為で、関連した言葉が頭を掠めるだけでも後ろ暗い気分に陥るような子供だった。
従って、彩月は陽音の要求に応じられなかった。ただ怯えて隆との関係を否定する彩月に、陽音は余計に目を吊り上げた。
陽音が自ら腰を突き出す。無理矢理に彩月の歯列をこじ開けたそれは、喉の奥深くを貫いた。
息をくぐもらせて呻く娘の後頭部を押さえつけて、陽音は腰を前後に振った。