この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
秘匿の闇市〜Midnight〜
第2章 肉欲の競り市場

 客達が購入を決めるまでの検討手段は、多岐に渡る。
 さっきのようにキスもあれば、マッサージが所望されることもある。マッサージの場合、商品が客に着衣したまま局部や脚を刺戟したり、客が半裸になった商品を撫で回したりする。客が性器を露出する必要のある行為の場合は、ステージ裏への移動が義務づけはれているため、その様子が他の客達に観賞されることはない。

 いずれにしても、商品が客に対応したところで、落札に繋がるとは限らない。
 二十番のバッジをつけた女などは、三十分の間に五人の客に股を開いた。初めの一人が購入を決めたところで、それを上回る落札価格を提案した二人目が出てきて、更に三人目が挙手したからだ。五人目に至った時には、二十番はすこぶる値打ちが上がっていた。

 どの商品も、あさひほど明るい顔を見せていたことがない。あさひには、彼らの暗い顔が理解し難い。ほとんどが貧困や借金の事情を抱えているらしいにしても、ただ落札されるだけで、親なり親族なりが助かるのだ。育江の教えの受け売りをするとすれば、身近な目上の人間に、恩を返す好機ではないか。何より売られた本人も、数人の例外を除いては、半永久的に快楽に不足しなくなる。


「続きまして、次は二十一番、ステージ中央へ」


 あっ、と、あさひは思わず声が出かけた。

 ステージ上に立つのが残すところ十五人に減った今まで、気づかなかった。あさひの他にも、嬉々とした顔でここにいる女がいたのだ。
/372ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ