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秘匿の闇市〜Midnight〜
第2章 肉欲の競り市場
「おおっ!」
「あらあら」
客席の熱気に酔わされるようにして、ペニスバンドをつけた女が二十一番のショーツまで下ろすと、剥き出しになった尻を叩いた。
「人様の面前で悲鳴も上げずに、こんなものを……この、淫乱!」
バシィィィッッ…………
二十一番から恍惚とした悲鳴が上がった。それは女が道徳的とする声とはほど遠く、それでいて女の期待に沿ったものだというのは、彼女の顔つきからして分かる。
そう、あさひ達から所帯持ちの女の顔が確かめられるということは、つまり彼女に折檻を受けている二十一番の尻は、性器ごと客席に向いている。
身に覚えのある、それでいてあさひ自身とはまた違う女の匂いが、全裸で呻吟する二十一番から立ち昇っていた。
「んんんっ……!あ"あ"ぁ"ぁ"ぁあっ…………あぁん!あん!こんな気持ちイィの……雌豚の気分……──恥ずかしいっ、こんなのが嬉しいなんて、私……あぁぁァンッ……」
「そう、嬉しいの……皆さんが見ているのに、欲望にしか意識が行かないなんて、雌豚にも失礼だわ……この大きいので、お仕置きしてやらなければ!」
「あぁぁァッ……!下さい……お姉様の、ぶっといの……大きなペニスで、家畜以下の私を叱って下さいぃぃ……っっ」
二十一番の尻の窪みに玩具を根元まで突き入れて、女が買い値を提案すると、客席から二、三の挙手が出た。
あさひは、こっそり自慰をしている数人の客の姿を認めた。
「ここまでエッチ好きな雌豚は貴重だ……俺が◯◯万で購入します!」
「なら、私は◯◯万──」
自身が値上がりしていくのにも構わないで、二十一番は女と合体したまま、絶叫していた。
まもなく女の提案した倍まで高騰したところで、彼女に付き添っていた男が挙手した。
かくて二十一番は、結果的に、不倫相手と娘の姉を所望している女の所有物になった。