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秘匿の闇市〜Midnight〜
第6章 欠陥していく彼女


 その週末、あさひは医師の紹介で、町外れの診療所に入院した。

 ひと通りの検査などを経て二日目、手術室に入ったあさひを、白衣の女達が囲った。彼女らの中心にいた若い女が、あさひの脚と脚の間にひんやりした金属棒をこじ入れて、腹の奥に生まれかけていた塊をかき出していく。
 麻酔しても痛みを伴うことのあるらしい状況下、あさひは複数の女の目が自身の下半身に集っているのを意識して、腰の奥を疼かせた。


 祖母の育江も、かつて素性を知らない男との間に子供を孕んだ。あさひと彼女との違いは、その先の選択肢だけだ。
 もし、佳子に抗ってでも育江に倣っていたとすれば、あさひはどうなっていただろう。十七歳で命を産んで、その命も佳子のものになっただろうか。
 しかし佳子がそれを不要としたのだ、不要とした以上はもしもの未来などなかったのだと思い至った時、白衣の女の声がかかった。お疲れ様です、部屋に戻りましょう。
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