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秘匿の闇市〜Midnight〜
第2章 肉欲の競り市場
自分の番が近づいてくる。
あさひの胸は、逸っていた。
男は二十四番の腰をぞんざいに掴み、加減ないピストンでその尻を前後に揺さぶり倒した末、彼女を落札した。
二十五番の若い男にも買い手が付き、続いて二十六番の女が呼ばれた。
女特有の匂いが、さっきから、あさひの鼻を頻りとくすぐる。
興奮した客達は、番号が上になればなるほどより開放的になり、刺激を求め、とっくに理性を手放していた。
あさひの一つ前の番号をつけた女は、薄いガウンを羽織っていた。
未成年はあさひを含めてごく僅かで、二十六番も見たところ二十代後半だ。痩せ身だが肌のつやは良く、はっきりとした目鼻立ちが目を惹く顔だ。
客席のあちこちから、野次が上がった。余計なものを脱げという彼らの要求に、女は進行係の許可を得て、ハーネスを装着した肉体を披露した。
「おおぉ!」
「なんて過激なんだ!」
「あの乳首が千切れそうになるまでつねりながら、けしからん下半身を息子で更生させてやりたい!」
「いやらしい女……!ガウンの中にあんな有り様を隠して、今までこそこそ気持ち良くなっていたのね!」
事実、女の脚は顫動していた。番号を呼ばれた時、不自然に小股だったのも、重い足を引きずっていたわけではなかったのだろう。
何せ女の乳首と陰核には、ニップルがしっかりと食いついていた。それらは、細い鎖で連結している。