この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
秘匿の闇市〜Midnight〜
第7章 救済と矛盾
浴室の脱衣所への同伴まで頼んだあさひに、彩月は嫌な顔一つしなかった。その優しさにつけ上がって、脱がせて欲しいとねだる。
「ごめんなさい……私、わがままだったんだって、最近すごく分かるんです。やっぱり放っておいて下さい。私なんか……」
「前にも言っただろ、あさひを思ってるわけじゃないって」
「だったら」
「あさひはさ、自分のペットが朝、冷たくなっていたらどうする?外でいじめられて、病気になっていたらどうする?それと同じことだよ」
ランジェリーが全て外れて、いよいよあさひはいかがわしい気持ちになる。
日頃は休みたくて仕方ないのに、落凋したあさひの女の部分は、彩月を前にして潤沢になる。汚れきった肉体から、清水が湧き出ようとする。
あさひは彩月にキスをねだって、触れて欲しい、と呟く。とろけるようなキスを受けて、いよいよじわじわしたものが下半身を満たしていくのに、待てども呼び水は来なかった。
「今日は、ダメ」
「──……。ですよね」
扉を開ける彩月の視線は、他意がない。
丸裸のあさひがいるのに。
「あさひが眠るまで、側にいる。あとで行くから」
彩月の手が、あさひの肩をやんわり包んだ。うなじに彼女の唇が触れる。肩から滑り移った指先が、今朝の女の鞭が最も深く刻んだ部分を撫でた。