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秘匿の闇市〜Midnight〜
第7章 救済と矛盾
「アァッ……ぁッ……ああっ!アアアッッいダァああああっ痛あああっっ…………!」
「なるほどね。喉が圧迫されていても、ここまでの声を上げるなんて、よく出来た玩具だわ。不評を買っているのが不思議なくらい」
ビリっ……ビリリリッ…………
許しを乞うあさひの声など耳にも届いていない顔で、佳子が彩月にキスをねだった。あさひの知らない甘い声。佳子からこんな音色が出るとは、思わなかった。
他者を徹底して排除するはずの彼女は、贔屓にしている家政婦のキスを受け入れ慣れていた。
「んっ……あぁ……」
「小松原さん、そんな顔……あさひが見てますって」
「良いの、良いの……彩月……もっとキスして……私の、飲んで……」
「こんなとこで、甘えないで下さい……」
頭の天辺からつま先まで、今に引きちぎれていきそうだ。
あさひが泣き叫ぶのも構わないで、彩月が佳子の唾液で喉を鳴らして、佳子も彩月のそれを啜り上げている。
まもなくして、佳子がパネルに目を戻した。
イヤリングを外した彼女が、そのタッセルであさひをくすぐる。
「ィアアアアーーッ…………っ、ひっ!ひぃっァ…………あ"ぁ"ぁヒィ"ぃ"ぃッッッ……っ!」
潮を吹くことも珍しくなくなっていた下半身が、パシャパシャと飛沫を上げた。
「浅ましいわ!あさひ、生き恥を晒してくれて有り難う!貴女のような畜生のお陰で、私達のような人間は、本当に楽しく暮らせているわ……!
残忍で、それでいて愛おしげな佳子の目が、あさひを見下ろす。それから彼女が、果てしないような夜を過ごすにあたって、彩月にいくつかの規則を示した。
指や髪一本であっても、あさひに唇で触れてはいけない。人間として話しかけてはいけない。あさひに嫌がる様子が見えても、訓練だと思え。