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秘匿の闇市〜Midnight〜
第7章 救済と矛盾
それから佳子がディルドを持ち出してきた。
一ヶ月前、あさひに獰猛な玩具を約束した鈴山を思い出す。あの翌週、約束通り鈴山は、あさひに二度目の指名をして、あの時よりひと回りは太い代物を用意していた。
あさひの目のすぐ先で今、佳子から彩月に渡っていく鮮やかでグロテスクな形状をしたのも、よく似ている。
「膣に電流が入る玩具なんて、腹が破裂するんじゃないかしら。普通の女が楽しめるのか、あさひだと参考になりにくいでしょうけれど、彩月が私を楽しませてくれると期待してるわ」
佳子がベルトの電流を弱めて、近くの木箱に腰を下ろした。
傍観を決め込んだ彼女に、彩月が物言いたげな目を向けた。明白な不平不満を見せながら、あさひの内股を押し広げて、溢れる愛液をぴちゃぴちゃと鳴らす。
「何でこんなのに付き合わされないといけないんだよ……」
「ああっ……んっ、んん!」
早く欲しい。貫いて。
あさひの頭は、既に獰猛なディルドでいっぱいだ。
常なら目に触れるだけで甘くときめくはずの顔も、眺めている暇が惜しい。ひと思いに貫かれて、最奥を何度も突かれたい。
欲望は、一瞬で現実になった。あさひを満たした無機物は、彩月がスイッチを入れた途端、振動を連れて未だかつてない刺戟を散らした。時折、鋭い激痛が腹の内部をほとばしる。あさひは腰を振り乱して、歓声を上げる。
部屋には、他にも無数のコレクションがあった。
佳子はより残忍で、よりいかがわしいものを選別しては、彩月に使用を強要する。あさひが疲弊の色を見せると、興奮剤の注射を命じた。